ご家族の紹介で患者さんが来られました。

ご相談内容は胃痛、胃もたれ、嘔吐、吐き気、下痢です。

この症状は約2か月前から出てきたそうです。

現在は病院にも通っていて胃腸薬も出ているのですが、良くならないということでご相談に来られたのです。

そこで、mp症状になったきっかけや原因について心当たりがあるか?をお伺いすると・・・

職場の仕事のストレスだということです。

その細かい原因に関しては患者さんがかなり詳しくお話しいただいたので、確かにそれ以外にはないだろうと思いました。

また、過去の病歴をお伺いすると、実は数年前にも似たような症状が出た事があるという事でした。

そして、現在も喘息があり、そのためのお薬を結構沢山服用されていて、吸入薬も使われているという事でした。

さらに不眠症もあり、これに関してもお薬を服用されていました。

それ以外には耳鳴りなどもあるという事でした。

これらのお話からもストレスに影響を受けやすいように思われました。

そこで東洋医学的な問診やその他の東洋医学的なチェックを行い、この患者さんに合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。

そうすると・・・敏感なタイプで精神的な問題がメインの症状に使う漢方薬が合っている?気がしてとりあえず漢方薬を1週間分出してはみたのですが、患者さんが帰られたあと、なんとなく引っかかってしまい、再度色々考え、問診表やお話した内容、それ以外の諸々もチェックしなおし、やっぱり服用するのを止めてもらうようお電話しました。

漢方治療イメージ

次のお薬を出す際にも同じパターンで結局、初回のご相談を受けてから、2週間くらい全く漢方薬を出すことが出来ませんでした。

何か基本的な考え方が間違っている気がしたのですが、それが何なのかわかりませんでした。

そこで、改めて患者さんに来ていただいて、一から東洋医学的問診も含め、身体の状態をチェックしなおしました。

そうすると、どうもこの患者さんの精神的な部分とこの患者さんの現在の症状を無理やり繋げ過ぎているかもしれないという考えが出てきました。

そこで、まずこの患者さんの胃腸症状を直接改善させるような漢方薬の中からこの患者さんに

合いそうな漢方薬を選んでいろいろチェックしてみたところ、この患者さんに合いそうな漢方薬を一つ見つけました。

それをとりあえず1週間服用していただくことにしました。

そして1週間後、子かれた際に様子をお伺いすると・・・胃のもたれはまだあるそうですが、空腹時にあったキリキリ感は減ったそうです。

そして漢方薬を服用したらスーッと楽になるという事でした。

体質改善イメージ

そこで、同じ漢方薬をまた1週間服用していただくことにしました。

次1週間後に来られた際には、空全体的に良くなっているとの事でした。

食事後の胃のキリキリ感はほとんど無くなったそうです。

そして胃もたれも1週間前より良くなっているということでした。

そこでまた同じ漢方薬をまた1週間分お出ししました。

次1週間後に来られた際には、患者さん曰くほぼ治ったけど、食事をとるとまだもたれるということでした。

そして、次は2週間後に来られました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・多分治ったということでした。

いや確かに漢方薬は合っていて調子は良くなっているのは間違いないですが、ちゃんと漢方薬を飲み始めてまだ2ヵ月も経っていないのでさすがにまだ治ってはいないのではないか?と思ったのですが、東洋医学的にチェックしてみると・・・

確かに良くなっているし、もう漢方薬は要らないのではないか?と思いました。

そこで、もし何かあればいつでも来てくださいねというお話をして、これで一旦というか・・・卒業という事にしました。

多分、実際に漢方薬を服用され始めてから1か月半くらいだと思います。

最初、えらくつまずいてしまい苦戦したので、こんなに早く良くなるとは思いませんでした。

こんなこともあるんですよね・・・たまには・・・

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