ご紹介で患者さんが来られました。
ご相談内容は主に手のこわばりと痛み、眠りのお悩みです。それ以外にもだるさとかもあるそうです。
これらの症状についていつからこの症状が出てきたのかお伺いすると・・・
眠りのお悩みはもともとあったそうですが、手のこわばりに関しては、ここ数年の話だそうです。
手のこわばりと痛みは左右両方あり、左右ともに人差し指、中指、薬指の3つの指に痛みとこわばりがあるそうです。
そして症状は朝起きた時がパキパキで酷いそうですが、昼寝をした寝起きの時にもやはりこわばりと痛みがあるそうです。
この方は現在40代前半です。
閉経の平均年齢から逆算すると、更年期には若干早い気もしますが、閉経にも個体差がありますし、当然更年期にも個体差があります。閉経が50歳よりも早ければ、更年期の可能性も考えられるのです。
整形外科でリウマチではないと診断されたとのことでした。そこで当薬局では、年齢的な体の揺らぎや東洋医学的な体質の偏りに着目し、まずはそちらにアプローチする漢方薬をご提案することにしました。

不眠症は昔からあるということだったので、これは別問題の可能性が高いです。
そこで、患者さんに症状の優先順位をお伺いして、まずは手のこわばりに対する漢方ケアを行うことになりました。
さらに漢方的な問診および、そのほかの東洋医学的なチェックを行い、更年期障害に用いる漢方薬の中から、この患者さんに合うと思われる漢方薬をとりあえず2週間分お出しして様子を見ることにしました。
そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・まだ手のこわばりは変わらないそうです。
ただ、東洋医学的にチェックしてみると悪くない気がしたので、そのまま継続していただくことにしました。そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・手指の関節は微妙に良いかな?程度でした。
でも、気分的には漢方薬を飲み始める前より良い気がするということでした。
東洋医学的にみると少し修正が必要な気がしたので、今までの漢方薬にもう一つ漢方薬を追加して服用していただくことにしました。
そして、また2週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・、以前より眠れるようになってきているそうです。
そして、手のこわばりと痛みも今までよりは減ったそうです。

さらに3週間後に来られた際に様子をお伺いすると、以前はしっかり手を握るものつらく、握って指の第二関節を押さえると痛くて抑えられなかったそうですが、押さえても大丈夫になってきたそうです。
ただ、朝のこわばりは変わらずあり、手の指が固まってパキパキなるのも変わらないということでした。
さらに2週間後には朝のこわばりは変わらずあるが、パキパキが弱まってカクカクになってきたそうです。
さらに2週間後は大きな変化はなく、その次の2週間後は朝でもカクカクはするがすごく固まっている感じは無くなってきているということでした。
そして、関節の痛みは感じなかったそうです。
さらに3週間後には前より良い関節の動きがよりスムースになってきているということでした。
ここら辺から一気に症状が改善してくる感じがありました。
というのも、更年期障害というのは、いわゆる「ひとつの病気」というよりも、例えるなら飛行機が着陸に向けて高度を下げていく過程で「乱気流」に巻き込まれたような状態です。 スムーズに着陸できれば無症状で通り過ぎることも多いのですが、いったん乱気流に巻き込まれると激しい揺れ(不調)が起きてしまいます。
漢方薬ができるのは、この乱気流の中であまり激しく揺れないようにするための「下支え」です。 更年期の本質は、時期が来れば(あるいは身体がその変化を抜ければ)、ある時突然「憑き物が取れたように」スッと症状が収まることにあります。今回は、漢方でその揺れを支えながら変化の時期を伴走した結果、その「抜け目」のタイミングで、ご本人が驚かれるほど一気に症状が軽くなり、この症状の漢方相談は無事に終了となりました
次は眠りのお悩みです。
手のこわばり、痛みの症状とは別にずっとあった症状です。
最初に比べれば微妙に良いのかもしれませんが、症状にムラがあり、良かったり悪かったりを繰り返しています。

そこで過去に遡っていつから眠れないのか?何がきっかけだったのか?等、患者さんの性格的な面も含めていろいろお伺いしました。
どうも眠りのお悩みは数十年のレベルであったみたいです。
そして眠りずらいといっても寝つきは良いそうなのです。
気にされているのは寝つきではなく、途中で目が覚めた時に眠れなくなることだそうでした。
そこでさらに東洋医学的なチェックを行いこの患者さん合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。
そして2週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・よくわからないと言われました。
ただ、飲み忘れも多く評価が難しい感じでした。
でも東洋医学的には合っている気がしたので、そのまま継続していただくことにしました。
次に来られた際に、再び様子をお伺いすると・・・
やっぱりはっきりしないとのこと。
この時も飲み忘れが多いのです。
この漢方薬の量の多さがネックになっている気がしました。

そこで、少し値段は上がりますが、メーカーを変えて量の少なくて飲みやすい剤型に変えてみることにしました。
そして次来られた際にも再び症状についてお伺いすると・・・眠れないということでした。
ただ…東洋医学的には良くなっている気がするのです。
そこで、もう少し細かく眠れないことについて聞いてみることにしました。
そうすると・・・ここ最近眠れない時というのは夫婦げんかをしたときに多いことがわかりました。
喧嘩をして腹が立って眠れないのは病気ではありません。
患者さんにはその区別が無かったようです。
そういう意味で最近眠れないという自覚を持たれている期間と、夫婦喧嘩が増えた期間はかなり一致しているのです。
その話を患者さんにしました。
そこでやっと、すべてが不眠症による不眠でないということに気づかれたようでした。
それからも2週間隔で来られましたが、夫婦げんかの不眠を除けば、思ったほど不眠症ではないことが分かってこられました。
そして、夫婦喧嘩ではない不眠の時どうすればよいか?の対処法が自分で見つけられたそうです。
そこら辺から眠りの質が急激に良くなってきました。
そして服用から約3か月で卒業となりました。
良かったです。
さらに
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