ご紹介で患者さんが来られました。
ご相談内容は更年期障害です。
最初は病院の産婦人科にかかっており、複数の女性ホルモン剤を使用されていました。
しかし、一向に良くなる気配がないので、ご紹介でご相談に来られたそうです。
更年期障害と一口に言っても様々な症状があります。
この患者さんはどのような症状にお困りなのか?をお伺いすると・・・
不眠症とそれに伴う倦怠感という事でした。
ただ・・・この方3人のお子さんを抱えて、ご主人はおられるのですが、実質ワンオペでお子さんを育てる状況が続いていて、物理的にハードワークなのです。
そのため、更年期障害を感じる以前から慢性的な疲れは感じていたようです。
この患者さんはお子さんの事で忙しいのでご相談は1か月に1回で1か月分お出しする形でのご相談だったのですが、漢方薬を飲み始めて、眠れると実感されるまで7~8か月かかりました。
ただ、服用されて比較的早い段階から眠れてないけど身体が動く!!という実感をされたようで、我慢して続けられたのです。
そして、この治療を始めて約1年経過したあたりから、かなりしっかり眠れるようになり。倦怠感も改善しました。
この症状が落ち着いてきたら、更年期障害の方に多いのですが、症状が変化したのです。
この患者さんの場合は胃がムカムカする症状が出てくるようになりました。
そこで漢方薬を変えて胃のムカムカに対応するような漢方薬に変更しました。

その治療をしてまたしばらく落ち着いたら、今度は坐骨神経痛になり、座っても立っても何をしても痛いと言われるのです。
寝ても痛いので、これが眠りや倦怠感に直結することになるので、この漢方治療をしばらく行いました。
そして、この症状が落ち着いてきたら今度は別の症状のご相談になりました。
そでが、実は手の指が前から痛いそうですが、最近本当に痛くて困っているということでした。
実際に見せていただくと・・・これはかなりひどいです。
私は診断することはできないですが、ほぼすべての指の第一関節が腫れて変形しています。
特に両手の中指と人差し指の変形が酷いので、日常の指を使った細かい作業は難しいのではないか?と思いました。
これはリウマチではなくヘパーデン結節の可能性が高いと思いました。
ヘパーデン結節は40代以上の女性になりやすい疾患です。
はっきりとした原因は不明ですが、女性ホルモンの減少と手指をよく使う方に多いと言われています。
つまり、この症状も更年期障害の延長線上にある症状の可能性があるのです。
ただ・・・この疾患に関しては更年期障害に用いる漢方薬では効かない気がしました。
普通に整形外科領域で用いられる漢方薬の中から、この患者さんに合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。
リウマチやこのヘパーデン結節の治療で重要なのはできるだけ早く治療を行うことです。
というのも一度変形したものを元に戻すことはできないのです。
なので、変形が進む前に変形を止めることが重要なのです。
手指の変形が進むときというのは痛みが強く、多くの場合この部位が熱感を伴います。
なので、とにかく早く痛みと熱感を減らすことが大事なのです。

そして漢方薬を飲み始めて1か月、2か月ではまだまだ痛い状態が続きました。そして3か月過ぎて少し良くなったのですが、再び悪化、4か月目で再び安定、5か月目でたまに痛みがある程度になり、6か月目で痛みが治まり、熱感もほぼなくなりました。
ただ、ヘパーデン結節の場合はまた再び悪化する可能性もあるのでまだまだ気は抜けないのですが、とりあえずは症状が落ち着いて良かったです。
※漢方薬の効果には個人差があります
さらに
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