患者さんの紹介で新しくさんが来られました。
この方、娘さんがアトピーで息子さんは蓄膿ということで困っておられるという事なのです。
ただ、予約の関係上二人同時に診る時間がとれなかったため、別々の日にそれぞれ来ていただきました。
まず、最初に診たのは娘さんの方で、肘、膝の内側の痒み、首の痒みがありました。
その中でも最初は肘の方が症状が酷かったのでまずは、そこから治療を始めました。
そして、1週間後来られた際に様子をお伺いすると、大分肘の部分を掻かなくなったそうです。
ただ、お薬を再度チェックするとちょっと薬が合わなくなってきているので少し修正して再度同じ系統のお薬をお出ししました。
そして、また1週間後来られた際には肘は随分良くなっていました。
しかし、肘が良くなった分だけ?首の痒みが気になるようになったそうです。
そこで、今回は首の症状を改善する漢方薬を出してみることにしました。
そして1週間後来られた際に、様子をお伺いすると・・・首の痒みも落ち着いてきたそうです。
そこでこの娘さんには前回と同じ漢方薬をお出ししました。
この相談の間に息子さんの相談も受けました。
最初に書きましたが、息子さんは蓄膿?で鼻をしょっちゅう指で触っているのだそうです。
その話を聞くとアレルギー性鼻炎で鼻が痒いのではないのか?
と思ったのですが、再度東洋医学的なチェック方法でチェックしてみると、やはり蓄膿or副鼻腔炎の問題と思われました。
この子には身体を元気にして免疫力を上げ蓄膿を改善させるような体質改善の漢方薬が合っている気がしました。
そのため、この患者さんにはこれをとりあえず1週間服用していただくことにしました。
そして、1週間後来られた際に様子をお伺いすると、鼻を触る回数が減ったそうです。
そこで、一応お薬が合っているかどうかをチェックし、合っていそうだったので、息子さんは同じ漢方薬を出ししました。
この二人のお子さんの治療で良くなっているのを実感されたようで、今度はご自身の両親のことで相談を受けました。
お母さまの方はめまいで苦しんでおられて、お父様の方は嗅覚障害とのことでした。
そこで、先にお母さまの方が来られ、めまいのご相談をうけたのですが、最初は横になっていてもめまいの症状がでるほどひどかったのです。
でも、それほどひどいめまいに使う漢方薬というのはある程度限られるので、それをヒントに漢方薬を探してとりあえず1週間服用していただきました。
そして、1週間後来られた際に様子をお伺いすると、少し症状が改善したそうです。
そこで、再度チェックしなおしても合っている気がしたので同じ漢方薬を服用していただくことにしました。
そして、その後にお父様が来られたのですが、嗅覚障害は、副鼻腔炎を治療するための手術の後から生じたということでした。
これは・・・もし神経を切っていたら治らないと思ったのですが、術後1回だけごく短時間、嗅覚が回復したことがあるそうなのです。
う~ん・・・どちらにしろこの方が一番難しそうです。
この患者さんに関しては試行錯誤しながらやってみるしかありません。
でもとりあえず、アトピーと蓄膿とめまいの患者さんは良くなっています。