タイミング療法とは

排卵する時期を様々な方法で医師が予測して、その予測した時期に性交渉をおこなう治療法です。最も自然妊娠に近い形です。

タイミング療法と自然妊娠の違い

タイミング療法は基本的に人為的な手は加えず妊娠させる治療法であるためほとんど自然妊娠ですが、確実に排卵すると思われるタイミングを調べて、その排卵時期に合わせて性交渉をおこなうため、ある意味効率的です。ただし、排卵が一定しないようなケースの場合は、こまめに病院に受信する必要があります。

タイミング療法が適応する患者さん

-ご主人の精子に乏精子症や精子無力症などの男性不妊の原因がない
-奥様に頸管粘液の減少や抗精子抗体などの問題がない
-フーナーテスト(ヒューナテスト)で問題がない
-結婚してそれほど時間が経っていない
-奥様に卵管閉塞などの問題がない
-あまり性交渉ができていない、性交渉できる時期が少ない(ご主人の出張が多いなど)

タイミング療法が向かない患者さん

-高齢で妊娠希望の方
-長く不妊治療をされている方
-ご主人の精子に問題がある方
-フーナーテストなどで問題がある方
-病院の検査ではっきりとした原因が見つかった方

タイミング療法の実際

患者さんに基礎体温をつけてもらっている病院とそうでない病院があります。つけている場合はそれをチェックし、生理から10日目くらいに一度来院され、血液検査や尿検査などで女性ホルモンの値を確認したり、超音波検査(エコー)で卵巣内の卵胞の状態や子宮の内膜の厚さの状態を確認し、場合によっては再度病院に何度か通院し、排卵しそうな日を予測します。その予測した日にタイミングをとるよう(性交渉)医師から指示されます。そのタイミングで性交渉するのです。

タイミング療法あれこれ

タイミング療法は今まで回数はしていたのに妊娠しないケースでも有効な場合があります。それは排卵時期が基礎体温から予測する時期とづれているケースです。これは意外に多いのかもしれません。
一般的には排卵は生理から数えて14日目前後です。基礎体温から考えれば低温期から高温期に変わる時期で体温が低温期よりも少し下がった時です。多くの場合この時期に頸管粘液も増えるのです。そして卵胞をチェックした場合は卵胞は20mmくらいに成長しています。子宮内膜の厚みは10mm前後になっています。しかしこの条件がそろわないと排卵しないわけではないですし、この条件を満たしても排卵しないケースもあるのです。多のう胞性卵巣の患者さんはこのケースです。こういう方は病院で超音波検査(エコー)による画像診断が必須だと思います。
病院でご夫婦ともに検査を受けられてなんの問題もなく、タイミング療法を行い、タイミングがばっちり合っているはずなのに妊娠しないことは良くあります。そういう場合は案外漢方的に見ると原因があったりします。そんな状況で悩んでおられるのなら一度漢方相談に来られることをお勧めします。

 

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