高校生の方が来られました。
この方夜尿症(おねしょ)で悩まれているそうです。
この方の夜尿症(おねしょ)の頻度は週に2回程度です。
夜尿症(おねしょ)の頻度としては週に2回と多い方ではないのですけれども、高校生で夜尿症(おねしょ)があるということ自体が珍しいのでやはり恥ずかしいのだと思います
それでも以前に比べれば夜尿症(おねしょ)の頻度は減ってきているらしいのです。
以前はもっと少なかった時期もあったらしいのですけれども、なぜだか原因わからず夜尿症(おねしょ)は悪化してきているのだそうです。
夜尿症(おねしょ)起こす原因というのはいくつかあります。
その原因の中で多いのはあまりにも眠りが深くて夜尿症(おねしょ)に気づかない、膀胱の締まりが悪くおしっこを出さないようにする力が弱い、体が冷えていておしっこをためておくことができない、緊張感が強くて膀胱が小さくなっていて貯められる容量が少なく出てしまう、自律神経の調節が上手でないため(膀胱は自律神経で調整されています)
漏らしてしまうなどです。
そこでこの方の原因が何なのか問診で色々聞いてみると眠りが深くて起きないタイプか、自律神経の調整がうまくいかないタイプのようにに思いました。
そこで夜尿症(おねしょ)の人を判別するツボを使ってこの方に合う漢方薬を探してみたのですが、どうもはっきりしないのです。
なんかこの方の夜尿症(おねしょ)の反応がわかりにくいのです。
そこで何かサプリメントか漢方薬飲んでないかと聞いてみると、今ニキビ 皮膚科でヨクイニンというものをもらっているとのことでした。
ヨクイニンはハトムギのことで、ニキビなどのできものを取るのに用いる漢方薬の一種です。
このヨクイニンについて少しお話を伺いすると飲み始めて多少は良くなっているような話でした。
そこで通常であれば ヨクイニンを休んでもらうのですけれども、そのまま服用していただくことにしました。
そして、この方の夜尿症に合う漢方薬を探してこれかなあというものを見つけました。
そこでとりあえずそれを2週間服用していたことにしました。
それから2週間経過してその方が来られたのですけれども症状や頻度を聞くとほとんど変化がありませんでした。
しかし再度チェックしてみてもこの漢方薬はこの方に合っている気がするのです。
そこで再度ヨクイニンとこの漢方薬をチェックしてみるとやっぱりヨクイニンの働きがこの漢方薬お邪魔しているような気がしてならないのです。
そのため、このヨクイニンをやはり一時止めてもらって夜尿症(おねしょ)の漢方薬だけにしてもらうことにしました。
そして1カ月後に来ていただくことにしました。
。
そして1ヶ月経ってこられて、夜尿症(おねしょ)様子を伺うと・・・ここ1カ月で夜尿症(おねしょ)が出たのが2回だったそうなのです。
つまり6回分減りました。
薬は全く変えてないのでおそらくヨクイニンが夜尿症(おねしょ)の漢方薬の効き目に影響を与えていたのだと思います。
あまり経験の無いことですが、良くなっていてとりあえずほっとしました。
つづく
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