このページは広島市にある漢方薬局ハーブスの精子無力症に関する情報ページです。
ここでは精子無力症とは何か?精子無力症の症状、原因、一般的な治療法、漢方的な治療法について書いています。
ぜひ参考にしてください。
精子無力症とは
精子無力症とは精子の運動率が低下した状態の事を言います。
一般的には、精子が正常な場合70%~80%くらいの運動率があると言われています。
日本産婦人科学会では精子の運動率が50%未満のものを精子無力症としています。
これを基準として精子無力症には軽度、中等度、重度に分類されることがあります。
軽度・・・精子の運動率が40%~50%のものを指します。
中等度・・・精子の運動率が20%~40%のものを指します。
重度・・・精子の運動率が20%未満のものを指します。
※高速直進運動率は25%以上が正常、それ以下は精子無力症
精子無力症の原因
確定的な原因というのははっきりしていないようです。
一般的な男性不妊の原因に当てはまると考えるのが一般的なようです。
生活習慣病
高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が影響していると言われています。
恐らくこれらの生活習慣病によって動脈硬化などが進み下半身の血流に影響を与えるためと考えられます。
ストレス
労働環境や人間関係の種々のストレスによって生じると考えられています。
これは自律神経に影響を与えることによって最終的に血流を悪くする結果生じると考えられます。
環境ホルモン
ホルモン様の作用を持つものが沢山のものに使われた結果、それが微量でも体内に蓄積されるとそれによって影響を受け、精巣機能に影響を与える結果になるという事だと思います。
精子無力症の一般的治療
日本産婦人科学会では精子無力症の患者の場合には
以下のようなものを用いるとよいとされています。
コエンザイムQ10
ATP
酢酸トコフェロール(ビタミンE)
補中益気湯
精子無力症の漢方薬による治療
漢方医学的にみて、精子無力症というのは何個かの原因の可能性がありますし、場合によっては複合している場合もあります。
日本産婦人科学会で認められている補中益気湯という漢方薬は東洋医学からみれば気虚(エネルギー不足)に用いる代表的な漢方薬です。
精子無力症にかかわらず漢方薬による治療というのは症状を治療するというより、その患者さん自身の体質を改善させることによって結果としてその状態も良くするという考え方が基本なのです。
そのためその方の体調を良くすることで体質を改善させることが大切になります。
そのため運動率と精子数が同時に改善することのほうが多いように感じます。
精子無力症の患者さんの場合は確かに気虚や瘀血が多いようには感じますが実際の処方は個々の方によって異なりますのでご相談ください。