このページは広島市西区にある漢方薬局ハーブスの不妊検査に関する情報ページです。

ここでは不妊検査のホルモン検査、超音波検査、卵管通気法、卵管通水法、卵管造影検査、子宮頸がん検査、クラミジア検査、フューナーテストなどについて書いています。

ぜひ参考にしてください。

不妊検査について 広島の漢方薬局ハーブス

不妊検査に関する一般的な内容を載せています。

不妊症は病名ではありません。

そのため厳密な定義はないように思います。

一般的には妊娠を希望されてから2年以上経過した場合をいいます。

不妊症には西洋医学的にはっきりした原因のあるものとそうでないものがあります

ここでははっきりとした原因を調べるための検査である不妊検査について書いてみたいと思います。

ホルモン検査

病院で行われる最もポピュラーな不妊検査項目の一つです。

通常生理が始まって3~5日目の女性ホルモンの値をチェックするもので、卵巣機能全般と排卵障害などが問題ないかをチェックする検査です。

また高温期に入って行うホルモン検査は黄体機能や実際に排卵したかを調べるものです。

代表的な女性ホルモンの基準値

ホルモン名 低温期 排卵期 高温期(黄体期)
FSH(卵胞刺激ホルモン) 3.0~14.7mIU/ml 3.2~16.6mIU/ml 1.5~8.5mIU/ml
LH(黄体形成ホルモン) 1.8~10.2mIU/ml 22~88mIU/ml 1.1~142mIU/ml
E2(卵胞ホルモン) 19~226pg/ml 49~487pg/ml 78~252pg/ml
P4(黄体ホルモン) 0.2~1.5ng/ml 0.8~3.0ng/ml 1.7~27ng/ml
プロラクチン 6.1~30.5ng/ml 6.1~30.5ng/ml 6.1~30.5ng/ml

代表的な女性ホルモンの働きと分泌の関係

FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)は脳下垂体といって脳から卵巣に指令を出すホルモンです。

FSH(卵胞刺激ホルモン)は卵巣内の卵胞(卵とそれを包んでいるものを含めたもの)を刺激して卵胞を発育するように働きかけます。

卵胞刺激ホルモンの働きで卵胞が発育すると卵胞ホルモン(エストロゲン)を出します。

このホルモンは子宮内膜を厚くするように子宮内の細胞に働きかけるとともに、血液に運ばれて脳内に運ばれて、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌抑制とLH(黄体形成ホルモン)の分泌促進に働きます。

そしてLH(黄体形成ホルモン)は卵胞に働きかけ、排卵を促進します。

卵胞内の卵が排卵したあとのものが黄体なのです。

この黄体からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるのです。

この黄体ホルモンは子宮内膜を着床しやすい状態にし、基礎体温を上昇させます

また血液を介して脳に運ばれ、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の分泌を抑制し次の排卵を抑えます。

プロラクチンは乳汁分泌ホルモンで出産した際に、赤ちゃんに母乳を飲ませるため、乳腺からの乳汁の分泌を促進するように働きかけます。

代表的なホルモンの異常値と疾患の可能性

FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)の異常値

FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)がともに高くなっている場合や場合によってはFSH(卵胞刺激ホルモン)が異常に高くなっている場合、卵胞の機能が極端に低下してきている状態(更年期~閉経)と考えられます。

FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)がともに低い場合は無月経や無排卵などの月経異常が考えられます。

まだ若年で無排卵でなおかつFSH(卵胞刺激ホルモン)が極端に高い場合は早発閉経の可能性が考えられます。

まだ若年で無月経、無排卵でなおかつFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)がともに低い場合はダイエットなどによる体重減少性無排卵が考えられます。

E2(エストロゲン)の異常値

E2(エストロゲン)の値が低い場合は卵巣の機能低下が考えられます。

多くの場合は加齢に伴う更年期や閉経などが考えられますが、若年の場合は早発閉経の可能性もあります。

その他のホルモン値も参考にする必要があります。

E2(エストロゲン)の値が高い場合はエストロゲンを産生する細胞の腫瘍が考えられます。

P4(プロゲステロン)の異常値

P4(プロゲステロン)の値が極端に高い場合は、排卵誘発剤を使用した場合か妊娠した場合に多いです。

またP4(プロゲステロン)が少ない場合は黄体機能不全の状態になっている可能性が考えられます。

プロラクチンの異常値

プロラクチンが高くなっている場合は高プロラクチン血症と言って乳汁が沢山出ているか、乳房が張りやすい状態になっています。

乳腺症の患者さんの一部にもこの状態の患者さんがおられます。

この状態は不妊症の原因の一つにもなります。母乳で育てた二人目不妊の患者さんに出やすい傾向があります。

超音波検査(エコー)

不妊検査の中の一つで超音波によって子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内ポリープなど不妊の原因の基礎疾患となるものを調べたり、子宮の形態や排卵の有無や卵胞の発育状態などを調べる目的で用います。

卵管通気法

不妊症検査の一つで卵管のつまり(卵管閉塞)を調べるために行う検査です。

卵管に炭酸ガスを入れてその通過する状態をチェックし、それによって卵管閉塞の有無や癒着の有無などをチェックします。

卵管通水法

上記の卵管通気法と同様、不妊検査の一つで卵管のつまり(卵管閉塞)を調べるために行う検査です。

卵管に炭酸ガスの代わりに生理的食塩水を用いてその通過状況から卵管のつまりの有無や癒着の有無などを判断します。

子宮卵管造影検査

代表的な不妊検査の一つで、水性または油性の造影剤を子宮・卵管に注入することによって卵管の閉塞、つまり具合、子宮の構造的な問題を調べたりする検査です。

子宮頸がん検査

これは直接の不妊症の検査ではないです。

子宮頸がん検査は安心して妊娠してもらうことが目的の検査です。

不妊治療のために病院に通っていなかった場合、妊娠してから子宮頸がんが発見されるケースがあるためです。

検査の基本はまず経膣超音波と同じような方法で行われます。

そこで大きく画像上問題がないかチェックされます。

そして綿棒の様なもので子宮内膜の組織をとり、顕微鏡で細胞レベルでの問題がないかチェックするのです。

クラミジア検査

不妊症検査の項目の一つです。

クラミジアとは細菌で性病を起こす原因菌です。

日本ではクラミジアが最も多い性病です。

クラミジアに感染すると、自覚症状がない場合もあるのですが、子宮卵管炎や子宮内膜炎などを生じ、不妊の原因となってしまうことがあるのです。

またクラミジアは性行為で感染するため、もしクラミジア検査で陽性の場合ご主人も治療する必要があります。

検査方法は頸管粘液を綿棒で採取してクラミジアの有無を調べるものです。

フーナー(ヒューナー)テスト

不妊検査の必須項目ではないですが、ちゃんと精子が卵巣まで到達して妊娠できるレベルになるのかを調べるテストです。

排卵前日の夜か当日の朝性交渉をして、卵巣近くの頸管粘液を採取して精子がいるかどうかを調べるものです。

詳しくは別のページに書いていますのでそちらを参照してください。

清液検査

男性不妊を調べるためのものです。

精子の量、精子の濃度、運動率、直進運動率、奇形率などを調べます。

それによって乏精子症、精子無力症などを診断するものです。

 

以上が広島市西区にある漢方薬局ハーブスの不妊検査に関する内容でした。

 

 

 

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