このページは広島市西区の漢方薬局ハーブスの多汗症の治療に関する情報ページです。

ここでは改善された患者さんの体験談、多汗症とは、分類、原因、生理的な汗の原因、汗腺の分類と作用、自律神経と汗腺、漢方から見た原因と治療法、漢方的養生法などについて書いています。

ぜひ参考にしてください。

多汗症が改善された患者さんのお喜びの声

汗の量が3割くらい減りました!!

試験の時にタオルが必要なくらいの手汗がハンカチ2枚で済むようになりました!!

多汗症について

多汗症は苦労されている方は本当に大変な症状です。

当薬局には常に数名の患者さんが来られている状況ですが、とても大変です。

過去の患者さんでいえば、受験生の患者さんで、緊張すると手汗が出てくるタイプの患者さんだったのですが、模擬試験を受けるときハンカチでは答案用紙がびちゃびちゃになってしまうため、いつもタオルを持参していた方がおられました。

多汗症も行き過ぎると生活そのものに支障をきたしてくるのです。

ここでは代表的な多汗症のタイプに対する漢方的な分類や対応について書いてみたいと思います。

多汗症とは

本来汗は体温の調節のために分泌されます。体温が上昇した際、汗を出します。

その汗の水分が気化する際に必要な熱を体から奪う(気化熱)によって体温をさげているのです。

ところが多汗症はこの体温調整に必要な汗の量を超えて過剰に分泌される状態のことを言います。

多汗症の分類

言葉のとおり全身から汗が生理的なレベルを超えて出てしまう状態です。

限局性多汗症

言葉のとおり汗が生理的なレベルを超えて出てしまうが、その場所が限局されているような場合です。多くの場合、その場所は手のひら、脇、足の裏、股間など汗腺が集中して存在する部位で起こるのが一般的です。

味覚性多汗症

多くの場合辛いものを食べた刺激が原因となって生じる多汗症のことを言います。良く見かけるのは激辛の唐辛子料理を食べて汗が噴き出すような状態を指します。

掌蹠多汗症

足の裏と手のひらの両方から過剰に出てくる汗が原因の多汗症です。

多汗症の原因

西洋医学的にはっきりした原因は解明されてはいません。
自律神経系の異常や、精神的な問題などがいわれていますが、遺伝子的に問題があるのではないかとも言われています。

生理学的な汗の分類

発汗は生理学的には大きく2つに分類することが出来ます。

温熱性発汗

体温の上昇が刺激となって生ずる発汗、全身性である。

精神性発汗

精神的ストレスが刺激となって生ずる発汗、手掌、腋窩、足蹠など。

汗腺の分類と作用

汗腺には大きく分けてアポクリン腺とエクリン腺があります。

アポクリン腺

腋窩に多く、乳頭、外陰部、肛門にも分布する。脂肪やコレステロール鉄分を多く含み、これを微生物が繁殖して酸化させると体臭が発生する。

エクリン腺
全身に分布、体温調節に直接関係する。ほとんどが水なので匂いはあまりないです。通常は6~8割り程度しか活動していない。

汗腺の働きとその特性

多汗症

アポクリン腺の機能亢進(臭くはならない)

腋臭

エタクリン腺の機能亢進

自律神経と汗腺

汗をかくのは、自律神経のうち交感神経の働きによるもので、汗が多くなるのは、交感神経の機能が亢進しているということです。
ストレスは交感神経の機能を興奮させます。交感神経の機能亢進により、全身のエクリン腺が刺激され、汗が出る訳ですが、多汗症の人は通常なら6割~8割の活動がさらに高まった状態と考えられます。

漢方から見た多汗症の原因と治療法

漢方(中医学)では汗の症状を汗証といい、病気の一つと考えてきました。

漢方からみた主な汗の分類

自汗

昼間にでる、ちょっとしたことで止まらなくなるような汗です。

盗汗

夜中にでる、いわゆる寝汗です。

脱汗

脂汗、冷や汗、大量の汗などの総称

漢方から見た汗の生じる原因

自汗の原因

肺気不足・・・肺は皮膚の汗腺の開け閉めに関わっていると漢方では考えられています。その肺の気(エネルギー)が低下すると汗腺を閉める力が低下して、このような症状を起すと考えられます。

盗汗の原因

陰虚火旺・・・身体の陰分(体液)の不足によって、身体の熱を冷ますことが出来ず、その熱によって陰分(体液)が夜中に押し出され出てくると考えられています。

脱汗の原因

肝気鬱結・・・いわゆるストレスや自律神経の乱れによって生じるものを表しています。

漢方からみた原因別の代表的な処方

自汗

補中益気湯、桂枝加黄耆湯

盗汗

六味地黄丸

脱汗

加味逍遙散

 

漢方的な汗の養生法

自汗養生法

自汗養生法の基本的な考え方

基本的には疲れをためないことです。つまり休息と睡眠が重要です。しかし仕事をしていれば仕方のないこともあります。しかし寝てばかりいて原気になることはありません。あくまでバランスが重要です。

自汗によい食養生の原則

原則的には元気にする食べ物です。それ以外には渋味のあるものも有効です。
例 山芋など

盗汗養生法

盗汗養生法の基本的な考え方

これは老化現象の一種もしくは慢性的な疲労の蓄積なので休養と適度な運動の併用が必要です。適度な水分の摂取や体に水分を貯める力を養うため、水をためる力のある食べ物をとることが重要です。

盗汗によい食養生の原則

水を貯めこむ力のあるもの
例 根菜類など

脱汗養生法

脱汗養生法の基本的な考え方

自分なりのストレス対処法を見つけることが大切です。とくに緊張したとき息を吐くくせをつけることが大切です。一日のうち必ず安らげる環境ですごせる時間を持つようにすることなど。

脱汗によい食養生の原則

香りのあるもので自分の好きなもの

例 ジャスミンティなど

 

以上が広島市にある漢方薬局ハーブスの多汗症に関する情報です。

また治療で新しく情報が増えましたら、随時更新していきます。