ニキビの患者さんが来られました。この方、最初来られた時、ひどいニキビだったのですが、漢方薬を飲まれてずいぶんよくなっていたのです。もう治るかな?と思った矢先、徐々にまた肌の状態が悪化して、またひどい状態になってきたのです。そこでいろいろと漢方薬を変えてみたのですが、なかなかよくなりません。そこでもう一度、考え直してみることにしました。
通常は肌の状態が良くなると漢方薬が必要なくなって、逆に肌にストレスを与えることがあるのです。もしかしてそういう状態まで来ているのかな?ということで、1週間ほど薬をなしで様子を見たのです。もし薬がいらなくなっていると症状はむしろ落ち着くのです。ところが症状はさらに悪化し、また漢方薬を服用していただきました。そうすると、ある部分にはいいのですが、ある部分には良くないという治療ムラが出てきたのです。この方の肌質や体質から考えられるよな漢方薬は一通りチェックしたつもりなのですが、パッチリの薬が見つかりません。そこでふと気になって患者さんに質問してみました。
「最近なんか変わったことしてない?」そうすると患者さんはいろいろ考えられ・・・う~ん特に変わったことはしていないといわれました。・・・でも少しして、2か月前から一人暮らし始めたけど、肌おかしくなったの1か月前くらいだから関係ないですねよね!!といわれました。
それだ!!ということで再度質問します。「食事(食べ物)はどうしてるの?」
そうすると、晩御飯は1品麺類だけとかパンだけとかなのだそうです。
やっぱりそれです!!
この方2か月前までは自宅で非常にバランスのとれた食事をしていたのです。その食事のバランスの乱れがボディーブローのように効いてきた可能性があるのです。そこで再度チェックすると・・・どうもビタミン類が不足しているようです。
そこでビタミンB群のサプリをどっかのドラッグストアで買って飲んで1週間後に来てもらうことにしました。
また経過を書きます。
ニキビ治療ってやっぱり食事(食べ物)は大事だよ!!
この記事の筆者
漢方薬剤師 谷 裕一郎
・薬剤師
・中国政府認定国際A級中医師
・JCC認定カイロプラクター
・東洋医学会会員
・関東伝漢研会員
広島の漢方薬局ハーブスでご相談をお受けする谷裕一郎です。国際A級中医師の資格を持つ漢方薬剤師です。
じっくり 懇切 丁寧 をモットーに、漢方のスペシャリストとして誠心誠意皆様の健康のお手伝いををいたします。
20年間漢方薬剤師として、生薬・漢方薬の調合、処方をしております。漢方薬局ハーブスは開局15年目になります。
漢方は万能とはいいませんが、あらゆる症状・疾患に対応することができます。どのようなお悩みでもご相談にのることができます。ひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください。