ご家族の紹介で患者さんが来られました。
ご相談内容はめまいということでした。
このめまいはもう20年位前からずっと続いているのだそうです。
どのようなめまいか?お伺いすると・・・ぐるぐるするめまいだそうです。
このめまい、どのくらいの頻度でどういうときに出るのか?とお伺いすると・・・
基本的に疲れた時に症状は出やすいのだそうです。
そして、そういう時病院に行くと、点滴され、ヘルペスに用いるバルトレックスというお薬が出るのだそうです。
それを飲み切ったころに症状は落ち着いてくるみたいな話をされました。
それ以外に気になっておられるのが、最近急激に肝臓の数値が悪くなったこと、頭痛、肩こり、首コリ、腰痛があることなどです。
あと年齢的に更年期障害も気になっているみたいでした。
それから、現病歴としては喘息とひざ痛があるそうです。
それらの話を元にさらに東洋医学的な問診やその他の東洋医学的なチェックを行いました。
そうすると、めまいに関しては更年期障害由来のめまいではない気がしました。
頭痛、肩こり、首コリ、腰痛なども更年期障害は関係しておらず、これは骨格的な問題(骨盤のずれや背骨のゆがみ)が影響しているように思われました。
そのため、いろいろチェックしてみた結果、これは純粋にめまいの漢方治療で良さそうな気がしました。
そこでめまいに使う漢方薬の中からこの患者さんに合うと思われる漢方薬を2週間お出しして様子をみていただくことにしました。

それからは2~3週間間隔でご相談に来られるようになったのですが、早い方だと2週間の服用でぐっと良くなる場合も結構あるのですが、この患者さんは20年患っているからか、最初に来た頃よりも良くなったと実感されたのは漢方薬を服用され始めてから1か月半くらい経過してからでした。
その後も急激に良くなることはなく、一進一退を繰り返しながら徐々に良くなっていくという感じをでした。
そして、ご相談を続けてゆくうちに気づいたことがいくつかあります。
その一つが、この患者さんは当初、ご相談されたときよりもはるかに症状が多いということ、そして、めまいに関してですが、このめまいは病院でのメニエル病と診断されるような要素も含んでいますが、それ以外にストレスでも悪化するという事です。
相談の最初はめまいが出ると、ヘルペスの治療を受けていたと言われていましたが、実際には耳鼻科でもメニエルに使うお薬も出してもらっていたのです。
厳密にはメニエルで使うお薬を使って治まらないときにはヘルペスの治療も受けられているというお話だったのです。
また、更年期の症状と思われる症状(手のこわばり→病院に行ったがリウマチではないと言われた)も出始めていて、いろいろ不調が多い中でのめまい治療はなかなか大変でした。
そして、2~3週間間隔で来られる漢方相談の中で少しずつ分かってきたことがありました。それは家庭環境の中で結構ストレスが多い生活を送られていることと、ストレスに弱いタイプだという事でした。
めまいの治療に加え、この更年期障害や、メンタルの漢方治療まで行うと、費用的にも大変になるので、ご自身でできる養生のアドバイスなどは行いながら、めまいの治療だけ行いました。

ただ、患者さんに、今回のめまいはストレスが関係しているとか、今回のめまいは純粋なめまいですとか、お伝えすることで、何となく、自分がどういうときにめまいになりやすいか?が少しわかってきた気がします。
そして、家庭内で避けれるストレスがあることに気づいて、それをうまく回避されるようにもなりました。
そういったことで、ストレスによるめまいは減ってきました。
そして、漢方治療による、純粋なめまいの頻度も徐々にですが減ってきました。
さらに継続していただくことで、良い調子がづっと続くようになりました。
そして約1年半の漢方薬の服用で体質改善は終了したと思われたので卒業という事になりました。
純粋なめまいの漢方治療としてはやや長くかかりましたが、治療が終了できて本当に良かったです。
※漢方薬の効果には個人差があります
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