HPをみて患者さんが来られました。

ご相談内容は後鼻漏と副鼻腔炎(蓄膿症)とめまいです。

後鼻漏と副鼻腔炎(蓄膿症)は約40年患っていて、めまいは約5年前からだそうです。

後鼻漏と副鼻腔炎は当たり前ですが、毎日ずっと症状があるそうです。

どんな症状なのかもう少し具体的にお伺いすると、鼻をかんでも鼻水は出ないそうです。

特に夜中に後ろから鼻汁が喉に降りてきてその黄色~緑色の痰を出すのが大変という事でした。

そして鼻汁が副鼻腔に溜まって蓄膿症になるわけですが、この副鼻腔は細かく分けると4つの空洞があるのです。

この4つの空洞の一番下が鼻の横くらいで一番上が額辺りにあるのです。

そしてこの患者さんは長年この鼻の横辺り~額まで全部ずっと重痛いという事でした。

恐らく副鼻腔4つの空洞全部が鼻汁での膿が溜まっているという事です。

多分今までみた患者さんの中でも最もひどい症状の患者さんだと思いました。

こんなに症状が酷いなら、もしかしたら鼻茸もないですか?とお伺いすると・・・やっぱりありました。

漢方治療イメージ

そのため、鼻の通りが常に悪く、息苦しいのだそうです。でもどうしてこの症状になったか原因はわからないということでした。

あまりに症状がつらいため、20年前にかなり長い間耳鼻科に通って治療を受けたそうですが、全く良くならなかったそうです。

めまいに関しては大きなめまいが1年に1回くらいの頻度であるそうです。

その時のめまいはぐるぐるして呼吸もできなくなり、立ち上がれず、吐き気もするという結構激しい症状で、2~3日寝込むそうです。

こうなってしまうとトイレに行くのも大変なのだそうです。

そして症状は寝ている状態でも出続けるのだそうです。

そして軽いめまいはいつもあるそうで、それはクラッとするめまいみたいでした。

このめまいになった原因はご本人いわくストレスと疲れではないか?と言われていました。

実際、めまいの症状が出るのはストレスが強い時と不眠が続いた時だという事でした。

 

そして、めまいは酷い症状が出た時には病院でもらっているお薬を飲んでいるという事でした。

あと、過去の病歴としては20代でパニック障害、30代から喘息を患い現在も吸入薬を使っているそうです。

あとは30代と40代に痔の手術をしているそうです。

体質改善イメージ

そこで、さらに東洋医学的な問診やそれ以外の東洋医学的なチェックを行い、この患者さんに良いと思われる漢方薬を出してみることにしました。

症状が長い事から体質改善の働きのあるもので、ストレスがつよく、めまいの症状もひょっとしたらとれるかもしれない漢方薬に鼻茸に用いる漢方薬を併用してみました。

これでとりあえず2週間お出しして様子をみていただくことにしました。

そして2週間後、来られた際に様子をお伺いすると・・・後鼻漏は減りつつあるそうです。

それに伴って、頭(額)の重たさが少し減ったそうです。

それと吸入薬を使わなくなったそうです。

私は喘息は別物だと思っていたのですが、吸入薬は後鼻漏が流れてきてせき込んでしまうために使っていたという事でした。

めまいは飲み始めて最初の3日間は悪化したけれどその後、症状は減ってきているそうです。そしてびっくりするほどおしっこが出るそうです。

何となくこのめまいの反応は好転反応の気がしました。

おしっこがびっくりするほど出るのは身体に余分な水が溜まっているからで、それを漢方では水毒と呼ぶのですが、めまいも副鼻腔炎も水毒が大きな原因の一つである場合が多いのです。

後鼻漏が無くなって安眠のイメージ

副鼻腔炎も思った以上に改善している気がしました。

そのため、そのままの漢方薬で継続していただくことにしました。

そしてさらに3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・額の重痛さが大分取れてきたそうです。

最初を10とすると現在は5/10くらいまで減ったそうです。

そして毎日あった後鼻漏はほとんど無くなったそうです。

喘息の吸入薬は約3週間で使ったのは1回だけだそうです。

そして毎日あった軽いめまいは週に3回程度に減っているそうです。

ただし、最近漢方薬を食前に服用すると気持ち悪くなるそうで、食後に変更したということでした。

あと最近便が硬めになってきたそうです。

それとおしっこも普通位になってきたそうです。

このことから、身体の余分な水はぬけてきたのだろうと思いました。

体調改善イメージ

あと少し漢方薬が合わなくなってきているのではないか?と思いました。

そこで改めて東洋医学的なチェックを行い、現在服用されていた漢方薬にさらに漢方薬を追加して様子をみてもらうことにしました。

そして2週間後、最初の3日間くらいは気持ち悪いのが続いていたそうですが、それ以降徐々に減っていたそうです。

便の状態は良い状態に戻ったそうです。

あと顔(額)の重痛さは3/10まで減ってきているそうです。

ただし、鼻のつまりはあるそうです。むしろ、色々な症状が減ってきているので鼻のつまりが気になってきたみたいです。

そこでまた同じ漢方薬で3週間様子をみてもらうことにしました。

そして3週間後、顔(額)の重痛い感じはほぼ消えたそうです。

胃腸も大丈夫だそうです。

ただ、鼻の通りが悪いのは変わらず気になるみたいでした。

これは鼻茸が影響しているのでそんなに簡単には改善しないのです。

症状改善で快適イメージ

そこでまた同じ漢方薬をまた3週間お出ししました。

そして、3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・後鼻漏も無くなり、顔(額)の重痛さも無くなり、胃腸も調子よく、めまいも落ち着いているそうです。

喘息に関しては週に1~2回程度使っているけど、以前と比べるとずいぶん減っているそうです。

ということで、服用から3か月ちょっとでほとんどの症状が消えました。

ただし、鼻茸を改善させるのには時間がかかるので最終的には年単位の治療になると思われるのですが、それでも、辛い症状が良くなって患者さんも喜んでおられます。

まだ治療の途中ではありますが、良かったです。ホッとしました。

らさに

副鼻腔炎(蓄膿症)の症例に興味のある方はこちら

めまいの症例に興味のある方はこちら

これらの症状以外の症例や漢方の知識などに興味のある方は漢方薬局ハーブス公式Instagramもチェックしてみてください。