患者さんが来られました。

この方、クラっとするめまいやグルグルするめまいの治療をしていたのですが良くなって1年以上前に卒業されたのです。

今回のご相談は何かとお伺いすると・・・

今回は耳鳴りだそうです。

前から時々は出ていたそうですが、今年に入って症状が悪化してきて、最初は耳鼻科に行って治療を受けていたそうですが、一向に良くなる気配がないので、今度は鍼灸院に通ってみたそうなのです。

しかし、そこでも全く症状の変化が無かったため、またご相談に来られたそうなのです。

そこで先ずは耳鳴りの音がどんな音かをお伺いしてみました。

そうすると・・・いつも鳴っている音はシーとジーの間の音だそうです。

そしてピーという音が時々するそうです。

音は両方から鳴っているそうですが、音が強めなのは左耳だそうです。

そして、耳鳴りになったきっかけや原因についてお伺いしたところ、ご自身でははっきりとは分からないという事でした。

耳鳴りは、音の高さによって原因が異なります。

高い音(ピーとかキーンなどの音)はストレスが原因の事が多いのです。

漢方治療イメージ

そして、低い音(ジージーというセミの鳴く様な音、ザーザーというテレビの終わった後の砂嵐の様な音)は老化が原因で生じる耳鳴りであることが多いのです。

この患者さんの場合、時々するピーという音はストレスが原因だと思うのですが、この患者さんの主訴のシーとジーの間の音はイメージ的には高音と低音の間、つまり中音くらいなのではないか?と思うのです。

この原因は音だけでは判断することはできません。

そこで、患者さんに、ストレスの心当たりについて質問してみましたが、ストレスはあるにはあるようですが、それが体調(耳)に不調をきたすレベルのかどうか?はわかりません。

そこでストレスがある場合に出てくる身体の不調が現れるポイントというのがあるのです。そこをチェックしてみることにしました。

そうすると・・・ストレスの反応はハッキリあります。

そこで、ストレスに用いる漢方薬の中で、耳鳴りにも使う漢方薬で、なおかつこの患者さんの体質に合うと思われるものを選んでとりあえず2週間服用していただくことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

体質改善イメージ

前より随分良いそうです。

この間は言われていなかったですが(ご本人もあまり自覚していなかった)耳の詰まり感がすっきりしてきたそうです。

そして、メインのシーとジーの中間位の耳鳴りの音も小さくなったという事でした。

最初の音の大きさを10とすると6~7くらいまで一気に下がったという事でした。

病院や鍼灸院に何か月も通って全く耳鳴りの音が小さくならなかったのと比べて随分良くなったと喜んでいただけました。

まだまだ始まったばかりですが、とりあえずはホッとしています。

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