紹介で患者さんが来られました。

ご相談内容はむずむず脚症候群です。

おおよそ半年前から足がむずむずして辛いそうです。

もう少し詳しく症状についてお伺いすると・・・

ふくらはぎと足の裏がむずむずして夜眠るのが辛いのだそうです。

私が今までみてきた人たちはもちろん人によって多少場所は異なるのですが、割と多いのが足のすね(足の前側外側)のあたりなのですが、ふくらはぎと足の裏の組み合わせは初めてでした。

そして、寝る前から足が重だるくなり、そのあとむずむずしてくるそうです。

そして、この症状はほぼ毎日20分~30分くらい続くという事でした。

次にこのむずむず脚症候群になった心当たりをお伺いすると・・・特にご自身では心上がりといえるほどのものは無いそうです。

次に過去の病歴や現在の病気や症状があるかどうかをお伺いしました。

そうすると・・・過去には精神的な問題で生じる病気をされており、現在では循環器系の疾患や消化器系の疾患などがあるという事でした。

漢方治療イメージ

 

そして、それらの病気がどういう順番で起こってきたかをお伺いしてゆくと、むずむず脚症候群の原因もうっすら分かってきました。

どうも、仕事でガマンをしないといけないような環境に置かれるようになってから症状が発症しているようなのです。

実際のところ、脚がむずむずし始めたのは半年以上前からで気になりだしたのが半年前ということでした。

やはり、ストレスが原因なのではないか?と思いました。

ここからさらに東洋医学的な問診および、東洋医学的なチェックを行いこの患者さんに合うと思われる漢方薬をとりあえず3週間分お出しして様子をみていただくことにしました。

そして3週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・脚がむずむずして眠れないということは無くなったそうです。

でも減ったけれども脚の重だるさはまだ多少あるそうです。

ただ、むずむずする時間は10分くらい短くなったそうです。

全体として改善しているので再度東洋医学的に身体の状態をチェックして同じ漢方薬を今度は約1か月分お出しして様子をみていただくことにしました。

体質改善イメージ

そして4週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・

むずむず脚はほとんど気にならなくなったそうです。ただまだ足の重だるさはあるそうです。

そしてまた身体の状態をチェックして3週間お出しして様子をみることにしました。

そして3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

良い時もあれば良くない時もあるということ、特に仕事がバタバタしている時には足の重だるさが出てくるという事でした。

でも、まだ漢方薬は合っている気がしたので、同じ漢方薬をまた4週間分お出しして様子をみていただくことにしました。

そして4週間後に来られた際に、様子をお伺いすると・・・やたら脚のふくらはぎが怠いと思う事が週2回くらいあるということでした。

そしてその日はだいたい仕事が立て込んでいる時みたいでした。

でも、ここ数か月の流れを考えると、少し悪化傾向になっているような気がしました。

そこで改めて漢方薬をチェックすると・・・

養生法イメージ

ちょっと薬が合わなくなってきているような気がしました。

そこで再度漢方薬を見直してみると・・・

もう少しストレスに対する発散の作用を強めた方が良いように思いました。

そこで改めて、漢方薬を組みなおして、とりあえず2週間分お出ししてみることにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

2週間前に来られたような感じは無くなったそうです。

そこからは2~4週間おきに来られていますが、これ以降は症状はほぼない状態で安定してきています。

まだ完治のレベルではないですが、ちょっとホッとしています。

 

さらに

むずむず脚症候群の症例に興味のある方はこちら

それ以外の症例や、漢方のうんちくなどに興味のある方は漢方薬局ハーブス公式Instagramもチェックしてみてください。