手指ん以前、ご相談に来られていたアラナイン(80代後半)患者さんが別件で再びご相談に来られました。

もともとは耳鳴りの相談から始まり、手指の痛みや、そしてパニック発作のような動悸など様々な症状をつぎつぎ治療していきました。

そして約1年半くらいで卒業されたのです。

それから数年は経過しています。

今回の症状をお伺いすると・・・

腰痛だそうです。

厳密に言えば朝起きたら、腰とふくらはぎが痛かったそうです。

どうしてそうなったか?心当たりをお伺いしたのですが、特に思いつくことは無いそうです。

そこで、最近始めたことや、服用されているサプリメントやお薬などを聞いてみました。

そうすると、最近青竹踏みを毎日10分しているそうです。

それと骨粗鬆症のためにビタミンD製剤を服用されているということでした。

どちらも問題なさそうです。

漢方治療イメージ

それ以外には特に何もされていなかったので、今の腰痛を改善する漢方薬を探してみることにしました。

どういう時に痛いのか?どういう時に痛くないのか?をお伺いすると、朝起きた時が痛くて徐々に痛みは治まってくるそうです。

痛みの場所は真ん中ではないので、厳密な背骨の問題ではなさそうです。

そして痛みの質は激痛ではなく鈍痛で、背骨の無い腰の少し奥まったところに感じているので部位的には筋肉の部分で関しているようでした。

それらの事を考え合わせると関節の問題による腰痛の漢方薬ではなく、筋肉が原因で生じる腰痛に用いるような漢方薬が合っているのではないか?と思われました。

そこで、筋肉が原因で生じる腰痛に用いるような漢方薬の中からこの患者さんに合いそうなものをチョイスして、さらに別の東洋医学的なチェックを行い、合っているように思われたので、その漢方薬をとりあえず2週間お出しして服用していただくことにしました。

そして、漢方薬をお出しして2週間後に来ていただいた際に様子をお伺いすると・・・

漢方薬を飲み始めてから身体が少し軽くなったそうです。

そして、腰の痛みは少し減り、ふくらはぎの痛みは感じなくなったそうです。

状態としては良い方向に向かっている印象でした。

体質改善イメージ

そこで再度身体の状態をチェックしなおして、同じ漢方薬を少し減らして服用していただくことにしました。

次の2週間後に来られた際には朝起きた際の痛みはかなり減っているとのことでした。

でもまだゼロではなく、腰の奥のほうにもうちょいしこりが残っているということでした。そこで再度東洋医学的に身体の状態をチェックしなおして、再び同じ漢方薬をさらに少し減らしていただいて服用していただくことにしました。

そしてまた2週間後に来られた際にはほぼほぼ腰痛の症状は無くなっていました。

そこで、再度身体の状態を再度チェックしたところ、もう10日間くらい、漢方薬を服用された方が良さそうに感じたので、その日数をお出しして治療を終了することにしました。

トータルとしては約2ヵ月漢方薬を服用していただきました。

高齢になると腰痛も慢性化しやすいので、2ヵ月で症状が無くなったのは良かったと思います。

 

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