ホームページを見て不妊治療の患者さんがご夫婦で来られました。

ご夫婦で不妊治療をされていて、お二人とも治療を希望されていました。

そこで、まずはご主人からご相談をしたのですが、精子だけを見ると確かに、精子無力症、乏精子症なのですが、体外受精後の採卵数⇒胚盤胞まで育っている数は9割近いのです。

そこから、数や運動率は良くはないですが、不妊治療(体外受精)に関して実質的には悪影響は与えていないように感じました。

そこで、漢方的に問診やその他の東洋医学的なチェックを行い、この患者さんの状態を改めて総合的に判断してみると、男性不妊のレベルは境界線位のところにあるように感じました。

そして、その境界線くらいの原因となっている主なものはビタミン不足なのではないか?という結論に至りました。

漢方の治療イメージ

そのため、まずはビタミン剤を服用してもらうようにお願いしました。

それ以外にも養生法を指導しましたが、基本的にそれだけで良いように思いました。

むしろ、私が気になったのはこの方の肥満度です。身長と体重から考えると明らかに肥満で今後の人生も含め、ここの部分を改善すべきだと思いました。

合わせてそのアドバイスもおこないました。

そして、次に奥様の漢方相談を行ったのですが、体外受精の成績を見る限り、こちらも正直特に問題は無さそうでした。

しかし、お話をお伺いすると、今までに何回も妊娠されているのですが、その回数分流産されているのです。

そして、最後に流産されて以降子宮内膜が厚くならなくなったそうなのです。

それと同時期に生理の量も急激に減ってきて、もともと5~6日だった生理の期間も3~4日と短くなってきたそうです。

不育症の検査は行ってみたそうですが、特に異常は見つかりませんでした。

そして、再度凍結した胚盤胞を移植しようとしたのですが、子宮内膜が全く厚くならず、今回は移植を見送ったそうなのです。

そこで、東洋医学的に一からこの患者さんの身体の状態をチェックしてみたのですが、メジャーな東洋医学的な問題は無い気がしました。

ただ、気になったのは服用されているサプリメントはあまりに多かったことです。

それらをチェックして、不要と思えるものを全て止めていただきました。

これで、様子をみてもらおうかと思ったのですが、ご相談に来られた時点で次の移植の日時が決まっていて、病院で今の子宮内膜の厚みをチェックしてもらったところ、2mmもいっていなかったそうです。

前回も子宮内膜が薄すぎて移植を見送った経緯もあり、奥様の方は漢方薬を出してもらいたいという思いをとても強く感じました。

私の見立てではメジャーな不妊症の状態は無いように思えたので、マイナーな問題をチェックしてみることにしました。

そうすると、卵巣には特に問題を感じませんでしたが、子宮にだけピンポイントに問題を感じました。

そのため、子宮の内膜を厚くしそうと思われる漢方薬の中からこの患者さんに最も合うと思われるものを出して様子をみることにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・子宮内膜は9mm以上で無事に移植を行うことができたそうです。

まだ妊娠されたわけではないですが本当に良かったです。

ホッとしました。