このサイトは広島の漢方薬局ハーブスが提供する不眠症に関する情報サイトです。
このサイトでは不眠症に関する原因や症状、漢方的アプローチなどについて書いています。ぜひ参考になさってください。
不眠症について
不眠症は非常にありふれた病気ですが、非常につらい病気でもあります。
漢方では不眠は五臓の不調和によって生じると考えます。
そのため、不調和を起こした臓器を調整し、五臓のバランスを取ることが不眠の治療となるのです。
このように五臓のバランスを取るにはそれなりの時間が必要であると考えられます
。そのため、最初は病院の薬と併用されて、症状が改善してきたら、徐々に病院の薬を減らしていくのが一般的なやり方です。
薬の抜き方はかなりゆっくりする必要がありますので、もし急激に薬を抜くと反って不眠が悪化する(反跳性不眠)を引き起こすことがあります。
そのため薬の減薬は主治医の先生とも相談しながら行うのが望ましいと思います。
まずはご相談ください。
不眠症が治癒・改善された患者さんの症例・体験談
不眠症の患者さん、2週間の漢方服用で目を開けておくのが辛い、眠たすぎて気分が悪くなる、などの症状が無くなっています
不眠症の分類
不眠症と一口に言っても、何種類かに分類することができます。
大きくは入眠障害(寝入りが悪い)ものと中途覚醒です。
ひとによってはその両方を併発してる患者さんもおられます。
また時間的には寝ているはずにも関わらず睡眠の質が悪く、熟眠感のないものもこの中に含まれます。
あとはお年を召された患者さんにおられるのは異常に早く起きてしまうというものです。
不眠症とは
入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などの睡眠障害が1か月以上続き、日中に倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が生じる病気です。
不眠の原因
身体的疾患に伴うもの(Physical)
中枢神経疾患、循環器疾患、呼吸器疾患など
生理学的不眠(Physiologic)
時差ボケ、交代勤務、加齢など
心理学的不眠(Psychologic)
精神的ストレス、喪失体験、恐怖体験など
精神疾患に伴うもの(Psychiatric)
うつ病、統合失調症など
薬理学的不眠(Pharmacologic)
アルコール、向精神薬、降圧薬、インターフェロンなど
不眠症の分類
入眠障害
夜になってベッドに入っても,いつまでも睡眠が訪れてこない状態
中途覚醒
寝付くことができても,真夜中に目が覚めて再び入眠できない状態
早朝覚醒
寝付くことができても,朝早く目が覚めてしまい,再び入眠できない状態
熟眠障害
睡眠時間はとれているはずだが,十分に眠れたような気がしない状態
原因の無い不眠症の傾向
高齢者に多い不眠症:中途/早朝覚醒型
若年者の不眠症:入眠困難型
不眠症の注意点
不眠症と思っているなかで、実は不眠症ではないことが多々あります。
その中でも注意しないといけないのは、昼寝を30分以上してると夜眠れなくなるということです。
これは身体が休息が十分足りたと判断してしまうためです。
また他には昔は多く眠れていたのに眠れなくなったということで不眠を訴えることがありますが、昔に比べ疲れるようなことをしなくなったため睡眠時間がそれほど必要なくなるということもあります。
これは高齢の方に多くみられる傾向です。
不眠症の漢方治療のQ&A
Q:不眠症に漢方は効くのか?
A:効きます。しかし病院で出される睡眠薬のように即効性はありません。
Q:漢方薬も効かなくなると薬の量がどんどん増えてゆくのか?
A:漢方は薬の強弱でなく合う合わないが重要です。そのため薬が効いていないと判断されるときは薬を変更します。
Q:では漢方薬はどのくらいで効くのか
A:個人差があります。早い人は数日で実感します。あまりにもたくさんの精神薬を服用している場合はなかなか感じないかもしれません。基本的には2週間ぐらいで合わなければ薬は変えてゆきます。
Q:漢方の睡眠薬を飲めば、病院の薬は飲まなくて良いのか?
A:しばらくは両方飲まなくてはいけません。病院の薬は症状が明らかに良くなってから少しずつ止めてゆくほうが良いです。
Q:漢方薬はいつまで服用しないといけないのか?
A:病院の薬を止めても良く眠れる状態が続くようであれば、徐々に減らしてゆきます。
不眠症と漢方薬
漢方では不眠症の原因を主に五臓の乱れが原因と考えます。
特に乱れやすいのが、肝と心です。
肝は情緒(自律神経)と関連しており、心は精神(脳)と関連していると考えます。
これらの2つの臓器の乱れ方には大きくは2種類のパターンがあります。
ストレスなどにより神経が興奮している場合と両臓器の活動を支える気・血が不足することによる機能低下です。
神経が興奮している場合は沈静させるような漢方薬を、気・血が不足している場合にはそれらを補うような漢方薬を用いるのです。
不眠症の東洋医学的原因と代表的な漢方薬
肝血虚(肝臓の血液不足による機能低下)
代表的症状:からだがひどく疲れているのに眠れない
代表的な漢方薬:酸棗仁湯
心気虚(脳のエネルギー不足)
代表的症状:動悸、息切れ、身体の疲れ
代表的漢方薬:桂枝加竜骨牡蠣湯
心血虚(心臓の血液不足による機能低下)
代表的症状:動悸や不安感を伴う不眠
代表的漢方薬:帰脾湯
肝気鬱結(自律神経の乱れによる不眠症)
代表的症状:イライラ、落ち込み、よくわからない全身の種々の不快感
代表的漢方薬:逍遙散
肝火上炎・心火亢盛(ストレスなどで異常に感情が高ぶった状態)
代表的症状:怒りっぽい、目の充血
代表的漢方薬:柴胡加竜骨牡蠣湯
不眠症の養生法
何より大切なことは昼寝をしないことです。
30分以上の昼寝は確実に夜の睡眠の質を悪くします。
そのため基本的には寝ない、寝ても15分以内とする。仰向けで完全に寝ないことです。
眠るということは大脳を休ませることです。
そのため大脳が疲れないと眠くはならないのです。
ある程度歳をとられて眠れないケースは昔ほどに脳を使わなくなっている(気を使わなくなっている)ことが原因として多いです。
昔は子供の育児や仕事、親戚や近所付き合いなどで気を使うことが多かったと思いますが、そういう仕事がなくなると自然と脳みそ(気)を使わなくなってしまうのです。
それで疲れなくなるため、以前ほどに睡眠が必要なくなるということが多いのです。
そのため眠るためには新たなことにチャレンジすることも一つの手です。
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