ストレス性の胃炎の相談に来られていた患者さんが漢方治療で徐々にですが良くなり、ご本人もあまり気にならなくなってきたのです。
もうしばらくしたら、漢方薬も必要なくなるのではないかな?と思っていたら、患者さんから、実はコレステロールが最近高くなってきて気になるのでみてほしいというご相談を受けました。
胃の状態も落ち着いているので、一度、胃の漢方薬を止めて髙コレステロールの治療をしてみることにしました。
通常、髙コレステロール血症の漢方薬は胆汁の分泌を高めるものが多いのですが、この患者さんにはそれらの漢方薬は合わない気がしました。
そこで、もう少し広い視野で漢方薬を探してみることにしました。
そうすると、血流を改善する漢方薬が合っている気がしたのでそのお薬をとりあえず2週間飲んで様子をみてもらうことにしました。
そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・コレステロールのことはわからないけど、ものすごく調子が良いそうなのです。
例えば、痔のいたみが無くなったそうです。そして身体のだるさが無くなり、よく眠れるようになって、朝の目覚めがスッキリになったそうです。
痔のことなどは初めて聞いた気がするのですが、その方も言っていなかったと言われていました。
出した漢方薬がおけつを改善するための漢方薬なので全身に効くのは確かなのですが、それでも思った以上に色々なところに効いて少し驚きました。