耳鳴りの患者さんが来られました。

この方長年仕事でものすごく音のうるさい職場で長年働いていたそうなのです。

いつのころからか耳鳴りがするようになったそうなのですが、そのころの耳鳴りはそれほど気にならなかったそうです。

ところが仕事を引退してからしばらくして急に激しい耳鳴りに襲われるようになったそうです。

その音はものすごいらしく、音のうるさい職場で働いていたこの方でも我慢できないくらいなのだそうです。

通常耳鳴りと難聴、めまいなどはセットで症状が出ることが多いのですが、この方は難聴は結構ある(補聴器をつけていないと聴き取りずらいみたいです)のですがめまいは無いそうなのです。

そしてその耳鳴りは夜中の午前2時や3時ごろ何の予告もなく、突然フルボリュームになったりしてそれ以降一睡もできなくなることがしばしばなのだそうです。

そして朝の起き掛けの時間も非常に大きい音がするそうなのです。

そこで早速気功で今の状態をチェックしてみることのしました。

そうすると、耳鳴りは通常内耳の問題なので、耳におかしな波長が出てくるはずなのですが、左右の耳ともにチェックしてみたのですが、全く反応がないのです。

一応めまいの反応点や、高血圧のポイント(高血圧にあると耳鳴りやめまいを生じることがあるのです)もチェックしてみたのですが特に問題を感じません。

さらに自律神経系や情緒の問題が出てくるポイント(ストレスが引き金で耳なりが起こることがあります。

耳鳴りと頭なりイメージ

ただしそういうときの音は大概キーンとかピーとか高い音が多いのです。

ちなみのこの方の音はそういう高い音ではないとのことでした)もチェックしましたが反応はありませんでした。

そこでわからないので全体の状態をチェックしました。

そうすると、その方の言われる音に関する問題はどうも耳でなく、頭頂部にあるように感じたのです。

そこでその音と関連する経絡を探して、その経絡の流れを良くする漢方薬を探したのです。

そうすると・・・六味地黄丸というお薬の類方のような気がしました。

六味地黄丸というお薬は簡単に言えば老化防止の薬です。

そこで今回は老化が早まって生じたものではないか?と考えたのです。

でも老化の症状は通常ここまでひどくないはずなのです。

そこで若干自信がなかったので、1週間分ほど漢方薬を出して様子を見ていただくことになりました。

そして1週間たった今日、その方が来られました。

体の状態を状態をお伺いすると・・・少し良くなっているとのこと。ホッとしました

そこで再度体をチェックすると、やはり頭頂部に反応が出るのです。

そこでこれはやっぱり頭鳴りであるという結論に至りました。

問題はこの頭鳴りを治せる処方があるのかということですが、今回はたまたまというか読みが合っていたようで、しばらくこのままでも改善していきそうな気がしています。

というかよくなってもらいたいです。

次来られるはずなのは2週間後です。

また経過を書いてみたいと思います。