最近、円形脱毛症に悩まれているお子さんが増えているように感じます。まあ単にうちの漢方薬局にくるお子さんの円形脱毛症患者さんが増えただけかもしれませんが・・・
でもやっぱり話を聞くと・・・大変そうです。
やはり昔に比べると(いつから昔ということになるのかはあいまいですが)気分よく遊ぶ時間や友達、空間が圧倒的に減ってきているのは事実だと思います。ではそうすればいいのかというと答えに窮するのですが・・・
それと同時にがまんを学ぶ機会が減ってる気もします。私の小さい頃にはガキ大将がいて、小っちゃくてもすでに年功序列のような関係性がありました。
もちろんそれにいい面と悪い面があるのかもしれませんが、小っちゃくてもそれなりにそこで自然と社会の中の上下関係の様なものを身に着けていたのだと思います。今は多くは家庭の中の親子の関係が中心になってしまいますし、小学校に上がっても下手をすると同級生との関係性だけになってしまいます。
なかなか自然と我慢するという訓練ができにくくなっているとは思います。そのためだけかどうかは別として、どうも感情のふり幅が大きくなりやすいのかな?とは思います。
円形脱毛症のお子さんのすべてがストレスという訳ではないので一概には言えませんが、感情のコントロール方法の身に着け方に難がある場合もあるように思います。それはなかなか小学校の授業だけで身につくものではない気がします。そのためいろいろな場所でいろんな人との関係性を築くような機会を与えてあげることが重要なのではないかと思います。
円形脱毛症に用いる漢方薬は多くの場合、情緒を安定させるような漢方薬を用います。それを飲んで情緒が安定してきて、しばらくしてから、円形脱毛症の改善が起こるようになるのが一般的です。なかなか難しい所ですが、そこに感情のコントロールをうまくできるようにするようなことを身に着けられると通常よりも早く良くなる気がします。
さらに体験談などに興味のある方は→円形脱毛症の症例・体験談