生理不順の患者さんが来られました。この方まだ学生さんなのですが、生理不順がひどいのです。もともと生理不順はあったらしいのですが、最初は2か月に1回程度は来ていたのですが、それが少しづつ延びてゆき、気が付けば半年くらい来なくなって、これでも一向に生理がくる気配がないためうちの漢方薬局に来られたのです。
そしてこの方の生理不順の漢方的な原因を調べてゆくと、どうも血虚と瘀血がありそうな気がしました。そこでその漢方薬を服用して持って様子をみたのですが、最初の1か月は何も変わらず、2か月目もかわらず、この薬はひょっとしてこの患者さんの生理不順には合わないのだろうか?と思った3か月目に生理がやっと来たのです。正直ホッとしました。
生理は1か月に1回しかないため、薬が合っているかどうかの判断をするのが難しいのです。しかも生理不順となると特にそうなのです。
そして治療を続けてゆくうちにほぼ2か月に1回は生理が来るようになりました。しかし必ず毎月来るようにすることは現時点ではできていません。生理不順の治療だけではないのですが、どのレベルで治療を良しとするか?ということが難しいのです。漢方治療というのはその人の本来の状態に近づけることを目的としています。その人なりによくなるということなのですが、その人なりというのがはっきりしない基準なのです。とくに今回の生理不順のようなケースの場合、基本生理は1か月に1回来るものなので2か月に1回だと一般的には生理不順になると思うのですが、この方の場合もともとが2か月に1回程度が普通だったため、2か月に1回がこの方にとって生理不順なのだろうか?という部分があるのです。なかなか難しい問題です。ここらへんの問題で悩むことも結構あるのです。
広島市にある漢方薬局は大竹市からも生理不順などの患者さんが来られます。