半月板とは

大腿骨と脛骨からなる膝の関節の内側と外側に1個ずつある三日月型の繊維軟骨組織です。半月板の役割は、関節の適合性や安定性をよくし、膝の関節に加わる衝撃が一箇所に集中しないよう分散させるクッションの働きと、ベアリングの働きをしています。

半月板損傷の原因

スポーツによって生じるものと加齢によって生じるものの大きくは2種類あります。
前者では、サッカーやラグビーなど体重が加わった状態でのひねりや衝撃によって半月だけが損傷するものが多いです。また前十字靱帯損傷を伴うケースも多々あります。
後者の場合は、加齢によって生じるため進行も症状の発症もゆっくりと進みます。

 

半月板損傷の症状

膝の曲げ伸ばしの際にひっかかりを感じたり、膝の中でコリッという音(クリック音)がしたり、ひどい場合には、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になることもあります。そして多くの場合、痛みを伴います。

半月板損傷の一般的治療

損傷の軽重によって異なります。

損傷が軽い場合

膝をサポーターやテーピングで固定する保存療法を行います。

損傷が重い場合

半月板を縫合するか除去する手術を行います。
手術はそれほど難しいものではなく入院も1週間程度です。ただし軽度な運動ができるようになるまでに1カ月以上の時間がかかります。