このページは広島市西区にある漢方薬局ハーブスの甲状腺機能低下症(橋本病)に関する情報ページです。
ここでは甲状腺機能低下症(橋本病)の概略、原因、基礎体温、甲状腺の機能を調べるための代表的な血液検査、症状、病院での治療、漢方薬による治療、患者さんのお喜びの体験談、妊娠されたかん関連ページ、関連ブログなどについて書いています。
ぜひ参考にしてください。
甲状腺機能低下症(橋本病)とは
甲状腺機能低下症とは甲状腺の機能が低下することによって、甲状腺ホルモン(チロキシン)の分泌が低下する病気です。
そしてこれは不妊症の原因になります。
なぜ甲状腺機能低下症(橋本病)が不妊症の原因になるか?それは次のような身体の仕組みがあるからです。
甲状腺ホルモンが低下するとその分泌を促進するために視床下部というところから、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)というホルモンが脳下垂体に放出されるのですが、このホルモンは甲状腺刺ホルモンの分泌を促すと同時に脳下垂体から出るプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の分泌も促進してしまうのです。
そうすると結果としてプロラクチンの値が高くなり、高プロラクチン血症になってしまうのです。
その結果として不妊症を引き起こしてしまうのです。
また甲状腺機能低下症(橋本病)は不育症(習慣性流産)の原因の一つにもなります。
甲状腺機能低下症(橋本病)の原因
甲状腺機能低下症で最も多いのは橋本病でこれは自分の甲状腺に対して抗体を作って攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつです。
これ以外には海藻類の食べ過ぎによるヨウ素の過剰摂取が原因となることもあります。
それ以外には甲状腺機能亢進症のための治療や甲状腺腫の治療で甲状腺を摘出した後は甲状腺機能低下症になります。
甲状腺機能低下症(橋本病)の基礎体温
甲状腺機能低下症(橋本病)の基礎体温の特徴は低温期も高温期もかなり低くなることがあるということです。
低温期は35℃台になることも珍しくありませんし、高温期も36.5℃に至らないこともあります。
そしてあまりに甲状腺の機能が低下した場合は高プロラクチン血症も併発するため、低温期から高温期が徐々に上がるような基礎体温のグラフになることもあります。
また卵の育ちが遅いため、排卵が遅れるようなケースもあります。
①甲状腺機能低下症の基礎体温のグラフ例
②甲状腺機能低下症の基礎体温のグラフ例
甲状腺の機能を調べるための代表的な血液検査
名称 | 正常値 | 意味 |
FT3(遊離トリヨードサイロニン) | 1.9~3.8pg/ml | 甲状腺から分泌されるホルモンです。
タンパク質と結合していないで血液の中を流れている甲状腺ホルモンです。 この値が正常値よりも高ければ甲状腺機能亢進症で、正常値よりも低ければ甲状腺機能低下症です。 |
FT4(遊離サイロキシン) | 0.8~1.8ng/dl | 甲状腺から分泌されるホルモンです。
タンパク質と結合していないで血液の中を流れている甲状腺ホルモンです。 この値が正常値よりも高ければ甲状腺機能亢進症で、正常値よりも低ければ甲状腺機能低下症です。 |
TSH(甲状腺刺激ホルモン) | 0.4~4.5μU/ml | 脳下垂体前葉から分泌されるホルモンです。
この値はFT3、FT4とは逆で正常値よりも低い場合は甲状腺機能亢進症で、正常値よりも高い場合が甲状腺機能低下症です。 |
甲状腺機能低下症(橋本病)の症状
橋本病の場合
-疲れやすい・息切れ
-食べていないのに太る
-脈が遅い
-浮腫み(むくみ)
-寒がる(冷え性)
-無気力
甲状腺機能低下症の病院での治療
甲状腺機能低下症の病院での治療でもっとも代表的なものは甲状腺ホルモン(チラージン)剤を服用することです。
甲状腺機能低下症(橋本病)と漢方薬
甲状腺機能低下症(橋本病)に用いる漢方薬としては自律神経の調整や喉の詰まり感などに用いられる漢方薬を用いる場合が多いです。
代表的な漢方薬
半夏厚朴湯・・・甲状腺機能低下に喉の詰まりを伴っている場合に用いられます
柴胡桂枝湯・・・自律神経の乱れを伴う場合に用いられます。
柴胡桂枝乾姜湯・・・柴胡桂枝湯よりも虚弱なタイプで自律神経の乱れを伴う場合に用いられます。
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