紫外線とアトピー性皮膚炎対策について

紫外線は殺菌効果などもありますが、それは言い換えれば、生物を殺してしまうくらいの力を持っているということなのです。

そのため紫外線は健康なひとにとっても例外なく肌のバリア機能にストレスを与えるものなのです。

そしてアトピー性皮膚炎の患者さんは健康な人に比べ明らかに皮膚のバリア機能が低下しています。

そのためこれ以上のバリア機能の低下を防ぐためには極力紫外線を避けるべきです。

アトピー性皮膚炎と紫外線対策と服装

長袖を着るもしくは長袖を持ってゆく

もうすでにアトピー性皮膚炎の症状が強く出ているような場合だと、紫外線によって炎症症状がさらに強まる可能性があります。

そのため、もし外に長時間いなければならないような場合は、皮膚を保護する目的で長袖を着る、もしくは長袖を持ってゆくことが重要です。

できれば汗の吸収の良く、肌に負担のない綿製品を身に着けれられることをお勧めします。

またこれはクーラー対策にもなります。

体を冷やしすぎると、汗腺の調節がうまくゆかず、汗が出にくくなってしまいます。

そうすると、熱が体にこもってしまい、それが赤味や痒みの原因となってしまうこともあるのです。

アトピー性皮膚炎と紫外線対策とUV化粧品

女性の場合は紫外線用の化粧品についてですが、夏場はUVカットの化粧品を使った方がよい場合があります。

もし今まで使っているUVカットの化粧品で肌にストレスを感じないのであればそれでよいと思います。

もし、現在使われている化粧品に違和感を感じているようであれば、ファンデーションを変更しているところから始めてもよいと思います。

ファンデーションを変える基準の一つとしては、リキッドファンデーションでなく、パウダリーファンデーションを使うことだと思います。

どうも経験的に肌にトラブルを抱えている方の場合、パウダリーファンデーションよりもリキッドファンデーションのほうが肌にストレスになる方が多いように感じるのです。

あとはSPFの数値があまり極端に高すぎないほうが肌に負担がないケースが多いように感じます。

それからパウダリーファンデーションでもできるだけ余分な成分を含まないものを選ぶことが重要です。

それから紫外線カットをする成分としては、少し専門的になりますが、紫外線吸収剤でなく紫外線散乱剤を使ったもののほうがお勧めです。

紫外線吸収剤の代表的な成分としてはメトキシケイヒ酸が有名で、紫外線散乱剤としては酸化チタンや酸化亜鉛が有名です。

どうして紫外線吸収剤より紫外線散乱剤のほうがお勧めかといえば、紫外線散乱剤のほうが皮膚に対して刺激性が低いからです。

ただし、紫外線散乱剤でも肌持ちしやすいように成分をナノ化したものは避けるべきです。

というのも紫外線散乱剤は紫外線によって活性酸素を発生させてしまうのです。

そしてナノ化した紫外線散乱剤は皮膚に吸収されやすくなってしまうのです。

つまり皮膚が酸化しやすくなってしまういわば皮膚への刺激を促進してしまうのです。

そのためナノ化したものは控えるべきなのです。

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