顎から首にかけでできるニキビ・吹き出物のことで一度できると治りにくい大人にきび(吹き出物)の代表的なものの一つです。思春期の若い方にはみられないと思います。そして男性でなく、女性に多い症状だと思います。
首のにきび・吹き出物の原因
一般的に言われていることは、首周辺の衛生状態の問題です。
たとえば夏であれば、日焼け止めを塗ったのに、十分落とし切れていないなどや紫外線そのものの刺激が影響する場合もあるといわれています。
それ以外には襟元の汚れや、整髪料の刺激、髪先による物理的な刺激も影響するといわれています。あとは寝具(枕やシーツの衛生状態の問題)なども関係していると多くのサイトでは書かれてます。
男性の場合は髭剃りのフォームの残りや髭剃りによる物理的な刺激も関係しているといわれています。
でも実際のところはそういう衛生的な問題でこの首のニキビ・吹き出物が出てくるのは非常に稀だと思います。実際には、女性のホルモンバランスの乱れによって生じる場合が多いように思います。
この女性ホルモンの乱れを生じさせる原因として、ストレスや生活習慣の乱れ(睡眠不足や不規則な生活リズム:起きる時間や寝る時間が不規則)、食生活の乱れ(野菜不足や、過脂肪の食生活、もしくは高カロリーな食生活)などの原因が深くかかわっていると思われます。
首のニキビ・吹き出物の予防法
首のニキビ・吹き出物の予防法はその原因の除去が原則になります。
一般論的な問題であれば髪の毛の毛先が当たらないようにするため、少し短くするか、髪を束ねるかする。整髪料は控える、日焼け止めを塗らずに悪化しているのであれば、日焼け止めを塗る。もし塗っている場合は、洗い残しが無いようにしっかり洗うことが重要になります。襟のついた服はできるだけこまめに洗う、シーツやまくらカバーなども同様にこまめに洗うことです。男性の場合は髭剃りの刃ををこまめに取り換える、フォームの洗い残しを無くすよう丁寧に洗うなどです。
睡眠不足の場合は、早寝にねて十分な睡眠をとる。食生活の乱れに関してはバランスのとれた食事を心がける。ストレスに関しては極力ストレスをすぐに発散するように努めることです。
首のニキビ・吹き出物の漢方薬による治療
首のニキビ・吹き出物に関して病院などを含めても決定的な治療法はないと思います。でも漢方薬だと首のニキビ・吹き出物に対応するものがあります。
首のニキビで最も大きな原因となっているのが女性ホルモンのバランスの乱れなのです。そのため、その女性ホルモンのバランスを整えるような漢方薬を用いることが重要なのです。
女性ホルモンと関連する東洋医学(漢方医学)の概念は血です。この血の部分に問題が生じると、首のニキビができてしまうのです。そのためこの血の問題を改善する漢方薬を飲むことで徐々に改善してくるのです。
ただし人によって体質が異なるため、その薬は決まっていません。
首のニキビ・吹き出物に用いられる最も代表的な漢方薬
桂枝茯苓丸・・・お血(血液の流れが悪い)に用いられます。
四物湯・・・血虚(女性ホルモンの不足)に用いられます。