このサイトは広島県広島市の漢方薬局ハーブスが提供するむくみ(浮腫み)に関する情報サイトです。

ここではむくみ(浮腫み)の一般的な原因と主な症状、漢方から見た原因と治療法などについてかいています。

ぜひ参考にしてください。

むくみ(浮腫)とは

むくみは女性に多くみられる症状です。

むくみの原因には様々なものが考えられますが、男性に少ないことを考えると、心臓の働きや、筋力の問題、冷え症との関連は深いと思います。

そのためむくみのない生活を送るためには、日ごろからの運動や冷え性の克服も重要だと思われます。

そのため、日頃から少し多めに歩くことなどは血液の循環不足を改善し、冷え性にも一定の効果も期待できて重要だと思います。

特にデスクワーク中心の方は積極的に行っていただけたらいいと思います。

浮腫の一般的原因と主な症状

局所性浮腫

静脈やリンパの流れの障害や局所の炎症で生じる浮腫です。

大きくは以下の4つです。

静脈性浮腫、リンパ性浮腫、炎症性浮腫、血管神経性浮腫

全身性浮腫

一般的な浮腫みとは全身性浮腫を表しています。

これらは原因によって何種類かに分かれます。

腎性浮腫

腎臓の機能が何らかの原因で低下して、

余分な水やナトリウムをうまく排泄できなくて体にたまってしまったり、腎臓から蛋白尿が大量に出てしまったために血液と体組織での水のバランスをうまくとることが出来なくなって生じるむくみです。

腎臓の病気でむくみが生じる場合には検尿をするとたいてい何らかの異常が認められます。

心性浮腫

心臓の機能が低下してくると血液の駆出が出来にくくなります。

そして、右心系が強く障害されると全身に浮腫が生じます。

肝性浮腫

肝炎などによって肝臓の機能が低下してくると、血液の中に水分を留めておくのに必要なアルブミンという蛋白質の合成が低下して濃度が落ちてきます。

また肝臓の血流が障害されてくるため肝門脈の血圧が上がってきます。

これによってむくみが生じます。

栄養障害性浮腫

極度の栄養障害がある場合にむくみが生じることがあります。

妊婦の浮腫

妊婦になると生じる浮腫です。

薬剤性浮腫

風邪薬(抗生物質)や漢方薬などを服用した後にむくみが生じることがあります。

一般的には薬剤を中止すると自然に消失します

特発性浮腫

原因が特定できない浮腫です。

女性に多いむくみです。

そしてこれが実際には最も多いむくみの原因です。

 

漢方から見た浮腫みの原因と治療法

漢方(中医学)において、むくみは水分代謝の異常によって生じると考えています。

その水分代謝と深く関わるのが、肺と脾と腎であると考えられています。

そのため、むくみはこの肺と脾と腎、いづれかに問題が生じても生じると考えられるのです。

治療法はこれらの3つの臓腑が正常になるようにするということになります。

肺に問題があってむくみが生じる場合(肺気不宣)

一般的生理学で考えられている肺の機能と漢方で考えられている肺の機能は異なっています。

一般的には肺は呼吸を行う臓器ということになりますが、漢方で言う肺の機能は一般的なものを含み、さらに皮膚の機能(汗腺)及び、水分を下に流す働き、尿の排泄量の調節等を担っていると考えられています。

そのため、肺の機能が低下すると、水分調節に異常をきたし、むくみを生じると考えられているのです。

肺の治療原則と代表処方

越婢加朮湯
苓甘姜味辛夏仁湯

脾(胃腸)に問題があってむくみが生じる場合(水湿困脾)

漢方で言う脾はおおよそ胃腸に相当します。

この胃腸の働きが冷えによって低下したために、水分の吸収及びその分配機能に異常をきたし、それによってむくみが生じると考えられています。

脾の治療原則と代表処方

治療原則・・・健脾利水
五苓散
啓脾湯

腎に問題があってむくみが生じる場合(腎陽不足)

慢性的な胃腸機能の低下や、その他の慢性疾患に伴う体力消耗、老化などによって腎臓の機能が低下し、むくみが生じると考えられています。

腎の治療原則と代表処方

治療原則・・・温腎利水

真武湯
牛車腎気丸