漢方治療で重要なことの中に養生法というのがあります。一般的には三漢方七養生といって、もちろんすべての疾患や症状に当てはまるわけではないのですが、3:7で養生の方がむしろ大事なのですよ!!という考え方があるのです。

この養生法というのは当然人によって異なるのです。同じように膝痛であってもです。膝痛イメージ

例えば使い過ぎで炎症を起こしたような方は何より休ませることが養生になります。

でも使い過ぎではなく、むしろ使わなくて膝の周辺の筋肉が痩せ細ってきて膝周辺を支えきれなくなって膝痛が出てきているのであれば、それは膝に若干負荷をかけたほうが良い場合があるのです。

ただ急激な負荷は膝の痛みを悪化させることにつながりますから、徐々に負荷をかけてゆくことが重要なのです。

一番安全な方法が歩くことなのです。ただし注意すべき点が何点かあります。道がフラットであること。階段がないこと、道に上り下りがないことなどです。あとは歩くと痛いような場合は当然難しいです。

こういう場合によく行われているのがプールでの歩行だったりするのです。

このプールでの歩行ですが、これも人によって向き不向きがあります。
これが向いているのは運動不足になってから痛みが出た人。歩き始めが痛くて時間が経つにつれて痛みが減ってゆくようなケースには有効です。

良くないのは最初は痛くないのに、歩くと徐々に痛みが増える方や小太りの方で、足に水がたまっている場合などです。
足に水がたまっている場合、漢方ではそれを水毒といいます。余分な水が悪さをしていると考えるのです。

そのため、そういう方は水を飲みすぎることも注意しないといけないし、水の多い場所に長くいることも良くないと考えられるのです。そのためプールは水が多い場所ですから、人によってはまったく変わらないとか、むしろ症状が悪化する可能性があるのです。これが水毒が問題になっている方たちです。

そのため自分の状態や体質を踏まえて養生させることが重要なのです。