関節内に関節液が過剰に貯まる現象をいいます。
多くの場合関節に炎症が起こり、その結果として関節に水(関節液)がたまるのです。
関節水腫の原因
炎症がなぜ生じるのか?それは関節内に摩擦や刺激を受けるような物質ができているからです。
それを生じされる原因としては次のようなものがあります。
変形性膝関節症
関節が変形することによって通常使うのに比べはるかに摩擦が増えるのです。また骨棘のようなものができた場合、それが関節包を刺激すると炎症を起こしてしまうのです。
加齢に伴う軟骨などの劣化
関節のクッション役を果たしている半月板や周辺の骨などが劣化し、衝撃を十分吸収できなくなった結果として通常の歩行レベルでも軽い炎症を起こし、それが延々と続いてい行くことで腫れが治まらなくなるということがあります。
スポーツによるケガや事故による外傷
急性の炎症に伴う腫れです。よほどひどくなければ一過性のことが多いです。
関節水腫の症状
当然、膝関節の腫れです
それから多くの場合、炎症を伴っているため、ほかの部位と比較すると膝周辺がやや熱をもっている感じがあります。
膝がなんとなく曲げにくいというのも特徴の一つです。
関節水腫の一般的治療
これは原因となる疾患・症状によってことなります。
変形性膝関節症や靭帯損傷、半月板損傷の部分を参照されるとよいと思います。
関節水腫と漢方薬
疾患が異なっても漢方の場合、症状が近い場合同じ薬を用いる場合があります。これを異病同治(病名が異なっていても根本の原因が一緒れあれば同じ治療をする)ということです。関節水腫は漢方では原因が水毒ということになります。そのため水毒を取り除く薬が共通して使われます。ただし、それが急性なのか慢性なのか(陰陽)、炎症があるのかないのか(寒熱)、その人の体質は丈夫なほうか虚弱な方か(虚実)などによって用いる漢方薬は異なります。