最近では常識となりつつありますが、活性酸素の増加はがん発生の引き金になります。

つまり活性酸素は免疫力を低下させるということになります。

活性酸素とは何か

細胞内小器官のミトコンドリア内で行われる、細胞内呼吸(ATPを作り出す反応)によって主に生成するものです。

普通酸素は電子を2つ持ち、安定した状態にあるのですが、活性酸素は電子を1つしか持たず不安定な状態なのです。

そのため近くの物質から電子を受け取って安定化しようとします。

活性酸素によって電子を奪われた物質は酸化(さびる)のです。

この物質がたまたま細胞膜であれば細胞が壊れたり変性したり、遺伝子(DNA)であれば遺伝子(DNA)の変異が起こりガン化したりするのです。

活性酸素の発生原因

外的原因

紫外線、放射線、たばこ、化学物質(薬品=抗がん剤、農薬、食品添加物、防腐剤、香料、合成洗剤、コールタール、アスベストなど)

内的原因

ストレス、過度な呼吸、細胞内呼吸、白血球の免疫反応、肝臓の解毒

免疫細胞と活性酸素

細胞の中で活性酸素を大量に放出するものがあります。

それは好中球やマクロファージなどの免疫細胞です。

活性酸素の意味

活性酸素は過剰にあると問題ですが、活性酸素にも意味があります

-免疫を担う好中球やマクロファージは活性酸素を放出することで細菌などの外敵からわれわれの身体を守っているのです。

-活性酸素は細胞分裂を促進するため、組織の新生や修復には不可欠

ベッカムが怪我をしたとき高濃度酸素治療を受けたのは細胞分裂を促進し怪我の修復を早めるためだったのです。