パニックのような症状の方がインスタを見てご相談にこられました。

具体的な症状としては不安感や喉の詰まり、お腹の不快感、のぼせたような感じ、首~後頭部付近の凝り、睡眠に関すること等々多岐にわたります。

このような症状が数年にわたって続いているそうです。

これらの症状、不安神経症の方でも出てくるのですが、更年期障害でも出てくる症状なのです。

もちろん、自律神経失調症の方にもみられる症状なのですが、更年期障害は言わば女性ホルモンのバランスが乱れることが原因で生じる自律神経失調症とも考えられるので、更年期障害と一緒と考えても良いかもしれません。

話が少しそれましたが、この方は更年期障害が出てもおかしくない年齢にさしかかってきているため、不安神経症、更年期障害どっちで症状がでているか、わからないようでした。

また、この様な症状が出始める丁度同時期に、かなりストレスになることが、立て続けに、長期間にわたって続いたそうです。

これは、更年期障害にしろ、神経症(パニック)にしろ、よい影響は与えないことだけは確かだと思います。

そのため、今までに、心療内科と婦人科の両方の治療を受けたことがあるということでした。

婦人科の病院では更年期障害の治療を受けたみたいですが、症状は改善しなかったそうです。

そして、心療内科では向精神薬やかなり多くの種類の漢方薬を試されたようですが症状が思うように改善せず漢方相談にこられたのです。

最初に相談を受けた際にお話したとき、話の内容から、この症状を起こしている原因は2つあるのではないか?と思いました。

そこで2種類の別々のタイプの漢方薬を出してみることにしました。

そして、2週間分お薬をお出ししたのですが、1週間後に再度、漢方薬をチェックしてみたところ、どうも片方が合っていない気がしました。

そこで、片方のお薬はお休みしてもらうようご本人にご連絡しました。

そして、2週間後こられた際に様子をお伺いすると、飲み始めの頃の方がパニックが1回起きて調子がいまいちだったそうです。

現在も、調子が良いわけではないということでした。

漢方治療イメージ

そこで、再度漢方薬をチェックしてみると、やはり、残した方のお薬だけは合っているようでした。

そこで、今回は合っている方の漢方薬だけ服用していただくことにしました。

そして、2週間後こられた際に様子をお伺いすると・・・

前よりは少しは良いようですが、症状の良し悪しにかなり波があるようでした。

調子が悪いと、日常の生活の中でも、苦痛になることが沢山出てくるそうです。

そかで、お薬を再度チェックしましたが、まだ合っている気がしたので、再度同じ漢方薬で様子ををみることにしました。

そして、また、2週間後、こられた際に様子をお伺いすると・・・

すごく良いわけではないが、すごく悪い日が無かったようです。

でも、ストレスを感じることをすると調子が悪いそうです。

そして、再度、漢方薬をチェックすると・・・少し漢方薬が合わなくなってきているような気がしました。

そこで今までの漢方薬にさらに漢方薬を併用してもらうことにしました。

そして、さらに2週間後こられた際に様子をお伺いすると・・・

前より調子が良いそうです。

不安感やパニック症状も落ち着いていて、睡眠に関しても良くなっているとのことでした。

まだ治療の途中ですが、一つ峠を越えた気がします。

良かったです。

更年期障害の漢方治療についてはこちら

さらに不安神経症の漢方治療について興味のある方はこちら