このページは広島県広島市西区にある漢方薬局ハーブスの大腸がんに関する情報ページです。
ここでは大腸がんの発生傾向や原因、診断、症候、標準的治療、予後、漢方的な原因及び治療、養生法などについて書いています。
痤疿参考にしてください。
大腸がんとは
大腸がんとは大腸に生じるガン(悪性腫瘍)のことです。
大腸の生理学
大腸の機能
小腸で消化吸収された残りの未消化物をため、水分を再吸収しながら大便にするのが主な機能です。
大腸の形状
大腸は約2mで、大きく分けると上行結腸、横行結腸、下行結腸、S字結腸、直腸に分けられます。
S状結腸と直腸が大腸がんのできやすい部位です。
大腸がんの発生傾向
大腸がんは、日本では増加傾向で、男性で3番目に多いがんです。
男性も女性もほぼ同じ頻度で大腸がんにかかります。60歳代がピークです
大腸がんの原因
大腸がんは環境的因子の影響が大きいと考えられています。
食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪やタンパク質のとり過ぎが原因ではないかといわれています。
大腸がんにかかりやすい危険因子として、
1) 大腸ポリープになったことがある、2) 血縁者の中に大腸がんにかかった人がいる、3) 長い間潰瘍性大腸炎にかかっている、4) 治りにくい痔瘻(じろう)などの因子が指摘されています。
大腸がんの診断
確定診断のためには、注腸造影と大腸ファイバースコープが必須です。
しかし大腸がんが発見されるきっかけとなるのが便潜血反応です。
したがって、40歳を過ぎたらこの検診を受けることをお勧めします。
血液検査で腫瘍マーカー(CEA、CA19-9)の異常値で見つかることもあります。
画像診断(CT、MRI、超音波検査、PETなど)は大腸がんに関してはあまり適さない診断方法です
大腸がんの症候
大腸がんの場合、特徴的な症状はなく、良性疾患でもがんと類似した症状がおきます。
血便、便が細くなる、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなど排便に関する症状が多いですそれ以外にも腹部膨満感や貧血症状などを出すこともあります。
中でも血便はがんの付近が潰瘍化し、出血がおきるために頻度は高くなります。
痔と勘違いして病気が進行してしまうこともありますので注意したほうが良いです。
がんによる血便では肛門痛がなく、暗赤色の血液が便に混じったり、ときに黒い血塊が出るなどの特徴があります。
大腸がんの標準的治療
早期がんに関しては内視鏡的切除や外科療法が第一選択になります。
それ以外に放射線治療、抗がん剤治療なども行われいますが、放射線治療は直腸がんの原発巣や骨盤内再発の治療、大腸がんの骨転移、脳転移に行われる場合がほとんどで、抗がん剤は進行がんの手術後は再発予防の目的で、補助的に行使われる場合があります。
大腸がんの予後
大腸がんは早い時期に発見すれば、内視鏡的切除や外科療法により完全に治すことができる場合が多いと考えられています。
しかし手術した後に再発することもあります。
再発の8割は術後3年以内に発見される場合がおおく、5年再発しないことが治癒の目安となっています。
大腸がんの漢方的な原因と治療
漢方理論でがんというのは、出来物(腫瘍)のできやすい体質がベースにあって、そこに免疫力の低下が重なって生じるものと考えられています。
出来物ができやすい体質を漢方理論では瘀血体質といい、免疫力が低下した状態は気虚(エネルギー不足、体力不足)で水毒(免疫異常)が生じた状態と考えます。
そのため、治療の原則としては瘀血を取り除く漢方薬に、気を補って水毒を取り除く漢方薬を併用するのが基本になります。
もし、大腸がんの勢いが強い場合、その勢いを抑える漢方薬を追加したり、全体量を増やしたり、便秘の状態がでてきているような場合は下剤を併用することもあります。
大腸がんの養生法
大腸がんの養生法として食事は重要になります。
大腸がんは多くの場合便が長期間留まる場所(直腸やS状結腸)に発生することが多いのです。
そのため、便通を良い状態に保ち、便が長くその部位にとどまらないようにすることが重要です。
繊維質のものを今までよりは積極的に取ることは重要です。
ただし、最近の研究によると繊維質のもをとればとるほどガンの発生率が低下するわけではないようです。
しかし、研究結果によると最も摂取量が低いグループは5年後の発生率がとっているグループに比べ2倍になっているというデータがあります。
そのため感覚としては今までよりも少し多めにとるくらいの意識で良いと思います。
また刺激物(唐辛子)やアルコール類(多くの場合、甘酒も含む)は厳禁です。
そして、脂(特に鶏の黄色い脂)や肉類(特に四足動物)を極力減らすことが重要です。
玄米食は人によって向き不向きがありますので、相談された際にチェックをしています。
ヨーグルトも一般的には良いと言われていますが、これも人それぞれですし、乳酸菌の種類によっても人それぞれ合う合わないがあります。
そのため、それらも含めご相談いただければと思います。
もしタバコを吸われているようであれば、これも止めていただきたいと思います。
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