インフルエンザと吹き出物、一見関係なさそうなのですが、間接的に関係してくるのです。
最近インフルエンザが流行っていますが、病院によってはタミフルとかリレンザとかではなく漢方を出すお医者さんがおられるのです。
インフルエンザに漢方?と思われる方もおられるかもしれませんが、葛根湯にもインフルエンザに効果があるといわれているのです。
これは正確には葛根湯の中に含まれる麻黄という生薬にインフルエンザの増殖の抑制効果があるという実験結果が背景にあるのです。
そのため麻黄を含んでいる漢方薬は多かれ少なかれその作用を有していると考えられているのです。
でも実際によく用いられるのは日本漢方の場合は麻黄湯です。
これは名前の通り麻黄がメインの漢方薬なのです。この漢方薬は通常そんなに使いません。
なぜなら、麻黄湯が合う体質の人は実証といって一般的に体力があって身体が丈夫なタイプに用いるからです。
日本人はだいたい普通というか体力的には中間くらいなのです。
そのため体力が中間の人に用いられる葛根湯が最もポピュラーになったのです。
でも体力中間の人でも麻黄湯を使うことがあるのです。
それがインフルエンザにかかった時です。
この時にはインフルエンザの影響で一時的に体が実証になっているとかんがえられのです。
そしてこの実証(過剰な状態)を発散(汗をかかせる)させることによって、発汗解熱させ、過剰な状態を取り除こうとするのが麻黄湯の働きなのです。
これがインフルエンザの時に病院で出されたりするのです。
麻黄湯は強力な発散作用があります。発散とは外に出そうとする作用です。
この外に出そうとする作用が皮膚に影響を与えることがあるのです。
そうすると皮膚にたまっている何かを外に出そうとする反応になってしまうことがあるのです。
そうするとどうなるか・・・わかりますよね!!吹き出物が出るのです。
普段吹き出物が出ない人がたまたま出ていたので訊いてみたらインフルエンザになってから出たというのですが、これは正確にはインフルエンザになって麻黄湯を飲んだからその発散作用で出たということになるのです。
こんなこともあります。