いましたHPを見て患者さんが来られました。

主な主訴はイライラ、倦怠感、自律神経の不調などですが、それ以外に、首の緊張、首の痛み、肩こりなどがあるとのことでした。

どのくらい前から症状が出てたのかお伺いすると約半年くらい前からおかしくなってきていたそうですが、そのまま我慢していたら、ここ3か月で一気に悪くなりご相談に来られたということでした。

そこで、今までの病歴や現在服用されているお薬についてお伺いしたところ、約10年前にうつ病を患ったことがあるとのことでしたが現在は落ち着いているそうです。

また現在服用されているお薬に関しては向精神薬を1種類だけ継続して服用されているとのことでした。

それから、現在の仕事や家庭の状況について話せる範囲でお話を伺いました。

その結果、おそらく、主な原因は仕事のストレスが原因なのではないか?と思われました。

この患者さんの仕事はストレスがものすごくかかる仕事の上に、24時間連続勤務を強いられる職場ということがわかりました。

もちろん24時間勤務後はそれに応じた休みもあるそうですが、人間は機械ではないので、単純に勤務時間に応した休みでは仮に身体は休ったとしても、心は十分休まらないのではないか?と思いました。

漢方治療イメージ

さらに、この患者さんの現在の体質を東洋医学的な問診を行い、さらに性格的なところもお伺いしました。

それらを踏まえて、この患者さんの今の状態に合いそうな漢方薬をとりあえず3週間分お出してみることにしました。

そして3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

首の痛み、凝りなどは前より改善しているそうです。

イライラも改善していて、前回よりも疲れも減っているそうです。

そこでまた前回と同じ漢方薬を3週間分お出して様子を見ることにしました。

そして、また3週間後に来られた際にまたお話をお伺いすると・・・

前回よりもさらに首の状態もイライラも疲れも改善しているとのことでした。

全体的に調子が良くなっているということで患者さんのご要望で1か月間隔でご相談をすることになりました。

それから1か月後くらいまでは順調だったのですが、2か月後は体調に関しては引き続き、首の不調も、イライラも疲れも改善されていたのですが、今までに比べて血圧が上昇してきているとのことでした。

体重などや食生活は変わっていないということだったので、ストレスが原因かな?と思いましたが、東洋医学的に再度チェックしなおしても漢方薬は合っている気がしたので、同じ漢方薬で様子を見てもらうことにしました。

そしてさらに1か月後、来られた際に様子をお伺いすると、血圧が変わらずやや上昇したままで、身体のだるさが再び出てきたとのことでした。

うつ症状改善イメージ

仕事や家庭環境で何か変化がありましたか?とお伺いしたのですが特に何も心当たりがないとのことでした。

そこで再度、東洋医学的にチャックし直すと、漢方薬が少し合わなくなってきているように感じました。

そこで、今までのベースとなる漢方薬は同じで、精神を安定させるような生薬から気分の発散に用いるような漢方薬に変更して様子を見ていただくことしました。

そしてまた1か月後来られた際に様子をお伺いすると・・・

全体的には調子は悪くないそうですが、疲れが依然として残っているとのことでした。

そこで再度漢方薬をチェックしなおすと・・・

今までずっと使っていた漢方薬に前回差し替えた漢方薬を追加したほうがむしろ良い気がしました。

そしてさらにもう1種類追加したほうがさらにこの患者さんの状態が良くなるような気がしました。

その組み合わせでまた1か月後に来ていただくことにしました。

そして1か月後来られた際に様子をお伺いすると・・・

ものすごく調子が良いそうです。

今までの身体のしんどさは全くないそうです。

今まで行きたくても体調のことが心配で躊躇していた登山も久しぶりにできたそうです。

やっと本当にトンネルを抜けたのではないか?と思います。

少しホッとしました。

さらに

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