以前、更年期障害のご相談て来られていて、症状が改善した患者さんから久しぶりに連絡があり、また、別の症状でご相談をしたいとのことでした。

以前来られていたときは、ホットフラッシュや気分の落ち込み、動悸、睡眠障害、耳鳴り、難聴、吐気、頭痛、腰痛など本当に様々な症状がありました。

それらの症状を数年かかかってですが、治療を行い、全ての症状が消えたので、卒業されたのです。

ただ、更年期障害というのは、もぐらたたきと一緒で、一定期間時間が経過した後、また別な症状が出てくることがあるのです。

今回もそういうご相談なのかな?とちらっと思いました。

そこで来られた際に今回の症状が出てきたきっかけいや症状についてお伺いしてみました。

そうすると今回は喉の痛みが1か月くらいずっと続いているということでした。

それ以外には体のいろんなところが刺されたような痛みがでるとのことでした。

そして今回このような症状になったきっかけや経緯をお伺いしたところ、約半年前ぐらいからストレスを感じる出来事が継続してあったそうです。

そして、症状がはっきりと出始めたのは約1か月前からで様子を見ていたそうなのですが、治る気配がないのと、痛みが強すぎて我慢できずご相談に来られたのです。

そのため、今回は更年期障害ではなく、ストレスが原因のメンタル的な症状と考えた方が良いのかもしれません。

実際、症状の中で気になったのが喉の痛みで、このような症状を言われる方が最近特に増えてきているのです。

この患者さんは今回、喉の痛みというふうに言われましたが、それが軽度の場合、喉が詰まるとか喉が引っかかるといわれる場合が多いのです。

この症状のことを漢方では梅核気(ばいかくき)言いますし、西洋医学ではヒステリー球と言います。

梅核気(ばいかくき)とは喉に梅干しの種が詰まっている感じがするのに、実際レントゲンを撮ってみると全く異常がないという状態です。

この症状は言いたいことが言えず、言葉を飲み込むなタイプの方に多い症状だったのですが、コロナ禍になり、人と話す機会が減り、今までならこのような症状が出なかった方にも出るようになったがします。

そしてコロナ禍においてここで咳をしちゃダメだ等、喉に対して今まで以上に意識する機会が増え、そして同時に我慢する機会も増えていることも少なからず影響してるのはないかと個人的に思っています。

漢方治療イメージ

少し話が脱線してしまいましたが、この患者さんの強い喉の痛みと全身が刺されるような強い痛みに対して、漢方薬(この患者さんの体質を考慮したもの)をとりあえず2週間後を出して様子を見てもらうことにしました。

それからおよそ2週間間隔でご相談に来られているのですが、全身の刺すような痛みの範囲と頻度と痛みの度合いと痛みの持続時間は確実に減ってきています。

喉の痛みやそれに比べるとまだあるそうですが度合いは少なくなってきているそうです。

まだまだ治療途中ではあるのですがおそらくこのままの治療を継続していけば良くなりそうな見通しがついてきました。

それにしてもコロナ喎になり、メンタル的な問題でご相談に来られる方が本当に増えてきています。

そのため、前回の記事も書きましたがご自身で特別なストレスを感じていなくても、意識して気分を発散させることした方がよいと思います。

それがコロナ喎で健康に生きてゆくポイントなのではないか?と思うのです。

さらに不安神経症の漢方治療について興味のある方はこちら