60代の方がご相談にこられました。
この方、約3ヶ月くらい前から両方の耳下のリンパの腫れ、左の耳の後ろにできた小さなコリコリしたものが痛い、音が今までより響く、声がこもる、左側の首周辺が張る、激痛とかではないが喉がずっと痛い状態が続いている、発熱はないそうです。
この話から考えると、リンパ腺が炎症を起こしているような感じでした。
この患者さんは痩せがたで、虚弱なタイプに見えました。
そして、実際、漢方的な問診をおこなうと、やっぱり疲れやすい体質を持っているように思われました。
病院で通常、このようなリンパ腺の腫れに対して治療を行う場合、抗生物質を使うのではないか?
と思うのですが、漢方の場合、急性、亜急性、慢性のちがい、症状の強さ(発熱の有無等)患者さんの体質(丈夫なタイプか普通なタイプか虚弱なタイプかなど)によって用いる漢方薬が異なるのです。
この患者さんの場合は、同じリンパ腺の炎症でも、慢性化したもので、虚弱なタイプの人に用いる漢方薬を出してみました。
そして、その漢方薬を服用されて、1週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・
耳のリンパの腫れはあるけれど、耳の後ろの痛みは減ったそうです。
その後2週間のページて来られていますが、その度にに症状は少しずつ減っていき、現在は、両方のリンパの腫れだけが残っている状態です。
しかも、その大きさも徐々に減ってきているそうです。
服用されて約1ヶ月半ですが、順調だと思います。
とりあえず良かったです。