高血圧の患者さんが来られました
この方はうちに通って来られている患者さんの紹介で来られたのです。
この患者さん、3年前までは最高血圧が140台、最低血圧が80台だったのですが、1年前くらいから最高血圧が160台、最低血圧が90台に一気に上昇してきたのです。
ただし、高血圧にともなう自覚症状はまったくないとのことでした。
この形に思い当たる原因を尋ねたところ、特に思い当たることはないということでした。
そこで、何が高血圧の問題となっているのか?原因を探してみることにしました。
まず、気になったのは、この患者さんの体重です。
恐らく標準的な体重よりは多い気がしました。
そこで食生活についても少し聞いていました。
そうすると食生活に偏りがあることがわかりました。
そこで、さらに、ここ数年間の体重の変化を訊いてみることにしました。
そうすると、確かに体重は多いのですが、血圧が上昇する以前の3年前の体重と比較して、1年前の血圧の上昇した頃の体重の方が、若干少ないのです。
普通に考えると、体重増加が直接高血圧の原因では無さそうです。
そうすると、他に考えられるのは、血流の問題や年齢的な問題です。
この患者さんは基本的にお風呂は
シャワーで、湯船にはつからないそうです。
また運動は一切しないそうです。
また、年齢から考えると更年期障害などの症状が出てくる年齢で、更年期の近く障害がなくても女性ホルモンの分泌低下に伴って血管の動脈硬化が起きてきてもおかしくない年齢だとは思いました。
実際に問診で更年期障害の症状についてお伺いしたのですが、はっきりと更年期障害と言い切れるような症状はありませんでした。
そこで最終的に高血圧のツボの反応でチェックしてみることにしました。
そうすると・・・
どうも更年期が関係しているような気がしました。そのため、更年期障害を改善するな漢方薬を出してみることにしました。
それから2週間おきに来ていただいて、体重や食生活や血圧の変化などをチェックしてきました。
それから数ヶ月身体の状態をチェックして、時折血圧が150台まで下がる時が出てきたのですが、はっきりと下がったという実感まではない状況でした。
そのため、薬を何度か変更してみたのですが、やっぱり系統としては更年期障害のお薬のままでした。
そして、この間この患者さん来られた際にお話を変えすると、ちょっとした事情で体重が短い期間でキロ単位で減ったそうなのです。
(それまでは体重は全く変わっていなかったそうです)
そしてその体重が少し減った状態で血圧を測ってみると血圧が140台まで一気に下がっていたそうです。
体重だけが原因ではなかったのだと思いますが、やはり体重は血圧には影響をしていとのだと改めて思いました。
恐らく、動脈硬化と体重が重要な要因の気がします。
そのため、引き続き更年期障害に使う漢方薬を、飲んでいただいて、動脈硬化を抑制しながら、体重を、減らすように食事や運動の指導を、徹底して行こうと思いました。
体重減らすの大事ですね・・・