患者さんの紹介で、股関節痛の患者さんが来られています。

この方、病院で手術を勧められるほど右股関節痛がひどいのです。

痛みが出始めたのは10年前からだったそうなのですが、我慢できる程度だったので治療せずに放っておいたのです。

それが、約3ヶ月前急に症状が悪化し、歩くのが困難なほどになったそうなのです。

そこで整形外科に行ってMRIを撮ってもらったところ、股関節に穴が空いていると言われたそうです。

それでも、とりあえずは痛みを痛み止めでしのいでいるそうですが、痛み止めで痛みに耐えられなくなったら手術しか治療方法はないと言われたそうです。しかし、手術をする踏ん切りもつかず、現在までは今までは、痛み止めでしのいでいたのです。

最初に紹介をされたときにも、ご紹介いただいた患者さんから、いつも痛そうとか、まともに歩けないというお話でした。

そして、実際相談に来られた際にも、びっこを引いていて本当に辛そうでした。

漢方治療イメージ

それから、漢方薬を服用していただくようになったのですが、通常、重度の股関節痛の患者さんの場合、慢性化しているので、急に改善しない分、用いる漢方薬も同じ漢方薬を長く服用するケースが多いのですが、この患者さんの場合、1~2週間くらいで漢方薬が合わなくなってくる(痛みが再発してくるのです)のです。

そのため、股関節痛の患者さんにしては珍しく、1週間おきに来ていただいていたのです。

それでも、1週間の終わり頃になると痛みが再発してくるという繰り返しでした。

その都度、漢方薬の組み合わせを変更して様子をみていただいていました。

最近は、股関節痛に経験的にの良く使う組み合わせのものでは充分対応ができない状況でした。

そこで、あまり先入観にとらわれず、この患者さんに合いそうなものを探してみるようにしました。

そして、色々な漢方薬を検討し、5種類の漢方薬を同時に服用していただくことで良い状況になりそうな感じにやっとなってきたのです。

そして、今週やっと患者さんから、1週間通して痛くなかったと言われてのです。

実際には今回も、薬の組み合わせを変えたのですが、服用して約2ヶ月、やっと治療のめどがたってきました。

長かった~