早発閉経で妊娠・出産された患者さんの話を書きますエピソード3

また2週間後に早発閉経の患者さんが来られました。

再度この方の身体の状態をチェックしてみたところ、薬を追加することにしました。

更年期障害に使う漢方薬は継続です。

そして追加したものも・・・やはり更年期障害に使う漢方薬でした。

やはり早発閉経は更年期障害の極端にひどい状態という側面もあるのだと思います。

それを飲んで様子をみてもらうことにしました。

してまた2週間後に来られたのですが、自覚症状は特に変化はないのですが、なんとなく薬が合っていない気がします。

そこで細かく身体の状態をチェックしてみると、追加した漢方薬はもう合わない感じです。

一番最初に出した漢方薬は合っているので、体質的な部分に合っているのかもしれません。

そこでもう一度身体をチェックしなおしてみたのですが、追加すべき漢方薬が見当たらず、この日は最初に出した漢方薬だけを飲んでもらうことにしました。

また2週間後に早発閉経の患者さんが来られました。

からだの調子をお伺いすると、空腹時に漢方薬を飲むと胃が痛くなるそうです。

もう少し詳しく話を聞くことにしました。

そうすると、どうもこの方粘膜全般が若干弱いのかもしれません。

小さい頃に急性腎不全を起こしたことがあるそうです。

それ以外にも現在高プロラクチン血症もあってカバサールという高プロラクチン血症に使われる薬を病院から出されて飲んでいるのです。

この薬自体にも気持ち悪くさせる副作用があります。

でもこの患者さんは飲んでも気持ち悪くならないそうです。

そして現在の病院の治療の経過が聞いてみると生理から現在23日経過しているのに、卵は一つも見当たらないそうです。

(早発閉経だからまあ仕方ないのですが・・・)

そこでリセットさせて整理を越させるためにプレマリンとルトラールガ出たそうです。

これを12日間飲み終わって生理が来てからまた病院に行くことになっているのだそうです。

漢方薬に関してですが、気功で再度チェックしてみたのですが、特に胃を悪くさせるような感じがない気がしたので、1週間分でそのまま継続して様子を見てもらうことにしたのです。

そして1週間後、再度、早発閉経の患者さんが来られました。

そこで胃の調子をお伺いしたところ、胃の調子はさほど悪くはないようです。

やはりこの漢方薬は合っているようです。

胃の状態の悪化は何か気分的な要因が働いていたのかもしれません。

そこでまた同じ漢方薬を2週間服用していただくことにしました。そ

して2週間後生理が来たので病院に行って、卵の育ちをチェックするので1週間後に来てくださいということだったので、漢方薬は同じ薬で1週間後に来てもらうことにしたのです。

そして1週間後再度早発閉経の患者さんが来られました。

そうすると・・・久しぶりに卵が育っているそうです。

やった~!!少しホッとしました。

漢方薬は合っていると思ってずっと同じものを出していたので、自分の感覚は間違っていなかったということです。

あと数日中に採卵することになったそうです。

そこでまた薬は同じで1週間後に来てもらうことにしました。

早発閉経妊娠イメージ

 

早発閉経で妊娠・出産された患者さんの話を書きますエピソード4

次の週になり再度患者さんが来られました。

採卵の結果を尋ねると・・・残念ながら空砲だったそうです。

それでも採卵の前に血液検査を行ったところ、FSHの値は16まで下がり、E2は250まで上昇していたので、十分卵が育つ環境だったと思います。

そして・・・というか・・・初耳だったのは自覚的なホットフラッシュがなくなってきたそうなのです。

最初それ・・・言ってなかったと思うのですが・・・まあ・・・良しとしましょう。

この症状があるかどうかで使う漢方薬の種類がずいぶん絞り込めるのですが・・・そして改めてこの方の体の状態をチェックすると・・・もう一つ別の早発閉経(不妊症)の原因があるように思い、その原因に合う漢方薬を探して、適当なものが見つかったので今まで飲んでいたものに追加させてもらうことにしました。

これはこれでまた2週間様子をみてもらうことにしました。

そして2週間後、再度、この患者さんが来られました。

いつものように簡単に自覚症状の変化などを聞いていると、今度病院を変えようと思うというお話がありました

前回、空胞とはいえ、卵胞が育っていたので、このまま今の病院を継続してもいけるんじゃないか?

とも思ったのですが、神戸にある、自然周期療法をベースにしている早発閉経や高齢不妊治療に強い不妊治療専門のクリニックに行かれるということなので、そこまでしなくてもとも若干思いましたがより妊娠しやすくはなると思うので、その病院と漢方薬の併用で治療を継続することになりました。

漢方薬は引き続き変わらず2種類の漢方薬を継続して飲んでもらいました。

同じ漢方薬を約2週間継続した頃に新しい病院でホルモン値の血液検査が行われました。

その時のFSHの値が約16、E2が約83、でした。

その1週間後にFSHが10を切り、E2が約85くらいでした。

このときに病院でカバサール(高プロラクチン血症の薬)が効きすぎているのでやめてみましょうと言われたそうです。

ここにはプライバシーの問題もあり、すべてのデータをアップしていないので読んでいる方はいまいちわからないかもしれませんが、このクリニックの印象としては検査値をかなり緻密に見ている印象です。

そして対応も丁寧で迅速に感じました。

広島にある不妊治療専門病院と比較すると、少なくとも早発閉経の治療に関してはかなり上のように感じました。

漢方薬の方は同じものを継続で2週間出しました。

そして2週間後、不妊治療専門クリニックで再び血液検査が行われました。

E2は270越え、FSHは約17くらいでした。

しかしこの段階では卵は育っていませんでした。

漢方的な問題を再びチェックしましたが、今の漢方薬でまだ改善できそうなので同じものをまた2週間のんでいただくことにしました。

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早発閉経で妊娠・出産された患者さんの話を書きます3

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