リンパ球と顆粒球の比率と自律神経

白血球の中のリンパ球と顆粒球の比率と自律神経の働きは相関があるといわれています。

そのなかで特に重要なのはこの好中球をはじめとする顆粒球の数と交感神経の機能亢進が相関しているということです。

一方、リンパ球は代表的なものとしてT細胞、B細胞などありますが、これらの数と副交感神経の機能の亢進はやはり相関があることがわかっています。

これらのことは新潟大学医学部教授の安保 徹先生が発表されています。

これがとても重要なのです。

リンパ球比率の正常域(健康な人)

顆粒球54~60%
リンパ球35~41%
単球(マクロファージ)5%

自律神経の働きと顆粒球、リンパ球の関係

自律神経の働き

交感神経・・・日中、活動時、ストレス時に亢進傾向

副交感神経・・・夜、休息時、リラックス時に亢進傾向

自律神経と顆粒球、リンパ球の関係

交感神経亢進 顆粒球↑・・・がん患者に多い

副交感神経亢進 リンパ球↑・・・アレルギーの人が多い

※詳しくは自律神経の生理学、自律神経と病気の関係を参照してください

自律神経と白血球とガンの関係

ガンの患者のリンパ球比率には特徴があります。

ほとんどの方がリンパ球の比率が顆粒球に比べ極端に少なくなっているのです。

つまりがん攻撃に直接関わるものが減少しているということなのです。

自律神経で言えば交感神経亢進状態なのです。

交感神経が過剰になるとリンパ球の働きが悪くなるばかりでなく、ガンを常に直接攻撃できるNK細胞の活性も落とすことになるのです。

なぜならNK細胞のガン攻撃物質のパーフォリン分泌は副交感神経支配であり、NK細胞の活動の活性を上げる働きにTリンパ球が深く関わっているのです。

ガンはストレス病

あくまで一つの側面ですが、結論から言えばガンは交感神経の過剰亢進にいよるストレス病なのです。

ただしストレスを受ければ誰しもがガンになるというわけではありません。

しかしストレスを受け続けることはガンになるファクターの一つが増えることに他ならないのです。