腸管免疫とは

腸管免疫とは腸から食べ物を分解、吸収する際に外部からの異物や感染源となるものの侵入を防ぐ役割を担うものです。
腸管免疫の中心
腸管免疫の中枢はパイエル板です。パイエル板とは腸管壁にいくつも存在するマクロファージなどの食細胞でできたリンパ組織で、ここで得られた情報がリンパ球に伝えられ免疫賦活がおこるのです。

乳酸菌とは

乳頭やブドウ糖などの糖を分解して有機酸を多量に作り出す細菌の総称です。この中にビフィズス菌やヨーグルト菌、ブルガリア菌、カゼイ菌なども含まれるのです。

乳酸菌の効用のウソ・ホント

乳酸菌のウソ

・乳酸菌は生きて腸まで届く・・・ほとんど届きません胃酸でほとんどやられます。
・摂取した乳酸菌が腸内フローラ(細菌叢)を形成する・・・形成しないのが専門家の意見です。

乳酸菌のホント

・乳酸菌の効果は生きていても死んでいても変わらない
・乳酸菌の効果はその細胞壁の多糖類
・乳酸菌の効果はその量に比例する。
・生菌と死菌では生菌の方がかさが大きいため効率よく乳酸菌を吸収できない

乳酸菌が腸管免疫を賦活する作用機序

乳酸菌の摂取→腸に届く、乳酸菌の細胞壁(多糖類)が腸管から吸収される。多糖類は分子量が大きく異物として認識されやすい。特に乳酸菌の多糖類はマクロファージを活性化させる効果が強い(異物として認識されやすい)→異物、外敵をマクロファージは認識したため免疫中枢のリンパ球を活性化する。身体全体の免疫細胞が異物侵入に備えて活性される。→結果として身体の中の問題(がん)などができても免疫系が常に活性化しているため迅速に対処するため、腸管以外のもんだいにもスムーズに対処できるようになる。→これが乳酸菌の免疫力アップの本当の働きと考えられているのです。