不妊治療をされている患者さんの中でも、二人目不妊、三人目不妊で来られている患者さんの中に少なからずおられるのは、男の子(女の子)がどうしてもほしい!!という思いで不妊治療を続けておられる方です。その理由でやはりというか多いのは、跡取りというかその家を残すというか、そういった理由によるものです。家(家系)の期待を一身に背負って不妊治療をするのは予想以上にプレッシャーがかかり大変なものです。とくに妊娠はできて当たり前的な部分があるのでなおさら大変だと思います。そこで不妊治療と並行して産み分けの治療もされている患者さんが中にはおられます。最初そんなことができるのかと思ったのですが、50%よりは高い確率でそうなるようなので一定の効果はあるのだと思います。この産み分けの方法は男の子を生む場合と、女の子を生む場合では当然異なるのです。
女の子を生むためには、染色体で考えるとxx染色体の組み合わせにならないとできません。女性の卵子に存在するのは常にx染色体です。一方男性の精子にはx染色体の精子と、Y染色体の精子があります。つまりx染色体をもつ精子と卵子が受精すれば女の子が生まれるのです。ではx染色体の精子と卵子が受精するためにはどうすればよいのか?ということになります。X染色体をもつ精子とY染色体をもつ精子では、酸性・アルカリ性によってその働きに違いが出てくるのです。X染色体をもつ精子では酸性に強く、Y染色体をもつ精子ではアルカリ性に強いようです。そして受精が行われる膣内は排卵2~3日前は膣内は酸性に傾くそうなのです。そして排卵当日はアルカリ性に傾くそうなのです。そのため排卵2~3日前に性交渉を行うと膣内が酸性であるため、X染色体をもつ精子が生き残りやすくなりその分だけ女性が生まれる確率が上がるそうなのです。逆に排卵日に性交渉を行うと膣内はアルカリ性に傾くため、Y染色体をもつ精子が生き残りやすく、その分だけ男の子が生まれやすいといわれています。
そのため、膣内を酸性にするためにピンクゼリーを膣内に入れたり、アルカリ性にしたいためにグリーンゼリーを用いたり、アルカリ性に保つためにリンカルを内服したりするのです。