このページは広島にある漢方薬局ハーブスのの胃がんに関する情報サイトです。

ここでは胃の生理機能、胃がんの好発部位、発生傾向、発生部位、原因、発生予防、診断、標準的な治療、予後、漢方薬による治療、養生法、関連ブログなどについて書いています。

ぜひ参考にしてください。

胃がんとは

胃がんとは胃にできるガンのことです。

胃の生理機能

胃はpH1~2といった強酸の塩酸とペプシンなどの消化酵素を含む胃液を分泌し、それを食物と攪拌し、殺菌とタンパク質の変性効果、食物をどろどろの粥状にしそれを少しずつ十二指腸に送っています。

また、赤血球の生成に不可欠なビタミンB12の吸収に必要な内因子と呼ばれる物質は胃でのみ分泌されます。

胃がんの好発部位

胃がんはどの部位でも発生しますが特に幽門前庭部と少弯上に発生しやすい。

また胃の組織は何層に分かれていますが、粘膜上皮の粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部位の細胞から発生します。

胃がんの発生傾向

胃がんの発生頻度は高く、死亡率も肺がんに次いで高い。

50歳~70歳に好発し、3:2で男子の方が発生頻度が多い。

胃がんの原因

慢性胃炎をおこすすべての要因は胃がんの原因になりえます。

食物では過量の塩分はよくないことがわかっています。

たばこが胃がんを増やすことも明らかになっています。

それ以外には慢性胃炎の原因菌であるヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌が胃の中に住み着いて胃がんの原因のひとつになっていることがわかってきました。

また遺伝子でいえば、遺伝子の傷を自力で修復する能力を発揮する遺伝子に問題のある家系でがんの発生頻度が高まることが知られています。

胃がんの発生予防

胃がんの発生予防に有効だといわれているのはビタミンCやカロチノイド類を多く含む生野菜や果物でこれを多く摂取しているひとは胃がんになりにくい傾向があるといわれています。

胃がんの診断

胃がんの検診には胃X線検査、血中ペプシノーゲン値、腫瘍マーカーなどが用いられますが、胃がんの確定診断に用いられるのは胃内視鏡です。

それ以外の検査に血液検査、超音波検査、CT、胸部X線検査、注腸検査、腹腔鏡検査などありますが、これらは胃がんの病域・転移の有無を調べるために用いるものです。

胃がんの症状

胃がんの場合ガンががかなり進行しても全く症状がない場合も多くみられます。

早期胃がんが発見される場合は潰瘍を併発している場合が多く、それに伴う出血、胃部不快感などがみられます。

進行したがんの症状は、痛みというより食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえるといったものです。

知らない間に貧血が進み、そのために動悸や息切れが生じて発見されることもあります。

胃がんの病院での標準的治療

大半の胃がんでは外科療法が最も有効な治療手段といわれています。

外科療法は、病巣を含めた胃の切除、周辺のリンパ節の徹底的な切除(リンパ節郭清:かくせい)、食べ物の通り道の再建からなっています。

胃がん手術の問題点は術後の合併症と後遺症です。胃がんの手術の場合周辺のリンパを取り除く過程で、膵液がもれることがあります。

膵液は強力な消化酵素を含んでいるため周辺組織を溶かし致命的なダメージを与えることがあります。

また手術の縫合がうまくゆかず死に至る場合があります。

いわゆる一般的な外科手術以外に胃がんでは内視鏡による治療も行われていますがその条件は次のようなものです。

・粘膜内に限局するがん
・組織型が分化型である
・病巣内に潰瘍、あるいは潰瘍瘢痕(はんこん)がない
・大きさが3cm未満である

手術以外の治療としては補助的に化学療法(抗がん剤)が用いられます。

これは再発した場合や外科療法で切除しきれない場合に用いられるのが一般的です。

単独で用いてがんが完全に消失することは極めてまれです。

そのため薬だけの治療の目標は延命、あるいは腫瘍を切除しきるために手術に先立って腫瘍を縮小させるということです。

胃がんの予後

早期胃がんの予後は極めてよく、肉眼的に完全に切除できた場合、粘膜に限局したがんの5年生存率(治療後5年を経過して生存している割合)は93%、粘膜下層まで入ったがんでも91%です。

次の層である固有筋層に入ったがんで82%、漿膜下層のがんで71%ですが、漿膜へ浸潤すると47%まで下がってしまいます。

さらに他臓器へ浸潤すると30%と予後が悪くなります。(国立ガンセンターによる)

ただし近藤 誠先生の著書を一読してデータの数値を見られた方が良いかもしれません。

※早期胃がんとは、がんの外方向への進展が粘膜下層までにとどまっている状態のがんをいいます。

それ以外にも摘出手術によって胃がなくなったため、腸にダイレクトに食物が運ばれるようになり、それに伴って血糖値の変動が激しくなり一日の中で高血糖状態と低血糖状態を繰り返すことになります。

またそれ以外に少数ですがダンピング症候群といって食事直後から30分以内に発現する動悸、発汗、めまい、眠気、腹鳴(お腹がごろごろはげしく鳴ること)、脱力感、顔面紅潮や蒼白、下痢などがおこることがあります。

胃がんの漢方薬による治療

漢方のがん治療に関する考え方は基本的には一緒です。

がんになりやすい方は漢方的には腫瘍(できもの)ができやすい体質があると考えます。

そのため、まずはその腫瘍のできやすい体質を改善するための漢方薬を用います。

それプラス悪性腫瘍の場合は、その腫瘍が悪性化するのを抑えるようなもの、漢方的には菌糸体(キノコ系)の免疫力を上げるもをその漢方薬に合わせるのが治療の基本です。

多くの胃がんの場合、進行が速いケースが多いです。

そのため、その進行スピードを抑えるため、通常のがん治療と比べ、漢方薬の量をあらかじめ増量するか?もしくは、ガンのスピードを抑えるような漢方薬を加味するやりかたをとります。

胃がんの養生法

胃がんの場合、食事の影響がダイレクトに来ます。

そのため、他のがんの方よりもいっそう食事に注意する必要があります。

実際には胃がんの方の食養生はその人その人異なります。

そのため、ここではある程度共通する部分のポイントだけ説明します。

お酒は厳禁

がんの方は基本的にお酒は厳禁です。

中でも特に胃がん、肝臓がん、大腸がんの方は厳密に守る必要があります。

刺激物も控える

刺激物の場合はものによっては大丈夫なものもあります。

一般的にわさびは大丈夫です。

コショウ、からしも大体大丈夫です。

止めていただきたいのは唐辛子です。

過剰な塩分を控える

胃がんの場合、過剰な塩分はがんの成長スピードを上げる要因になるといわれています。

塩分は身体にとって必要なものなので全くとらないわけにはいきませんが、少なくともしょっぱいものを食べないようにする必要はあります。

もち米を控える

もち米は身体を元気にしますが同時にがん細胞も元気にします。

そのため、もち米を含む食べ物はとらないようにしてください。

高脂肪なものは控える

もち米ほどの影響はないですが、もち米と同様、がんも元気にする可能性が高いため、極力控えることをお勧めします。

身体を元気にするものはがんも元気になる可能性がある

これは必ずダメではないものもありますが、ダメなものもあります。

間違いなくダメなのは高麗人参製剤です。体も元気になるけどがんも元気にあるからです。

ただし、韓国製の紅い人参(紅参)は大丈夫です。

甘酒はだめな人がいます。

酵素系のドリンクも体を元気にしすぎるためダメな場合があります。

それは、人によって異なりますし、商品によっても異なります。

そのため、それらに関しては細かくチェックを行っていきますので、ご相談いただければと思います。

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